- 3章
- 場所移動 天地の部屋
あまちの へやです。
マイク:しつれいします。
マイク:くつろいでおられるところ すみません。
天地:いや テレビをみていただけだよ。
天地:ゆっくりしていけば いいさ。
- 聞く 綾城家
マイク:あまちさん、 ぼくは どうも
マイク:あやしろけの ちょうさのために
マイク:みょうじんむらへ いっていたようなんです。
天地:そうだったのか。 だから きみは
天地:あんなところに いっていたわけだ。
天地:それじゃあ・・・
天地:あのがけへ なにをしに いったのか
天地:おもいだしたのかい?
マイク:そこまでは・・・わからないんです。
- 聞く 綾城家
天地:・・・そういえば あやしろしょうじは
天地:しゃちょうが かねてから
天地:つよく きぼうしていた しんじぎょうへ
天地:しんしゅつすることに なったそうだよ。
天地:かいちょうの キクさんの はんたいで
天地:ずっと えんき されていて、 ことしが
天地:そのきげん だったとも しんぶんに
天地:かかれていたよ。
天地:おもえば かいちょうが なくなったのは
天地:しゃちょうにとって ずいぶん つごうの
天地:いいこと みたいだね。
マイク:!・・・・・・
- 場所移動
天地:おや? そくほうだ。
天地:じけんが おこったようだな。
あやしろしょうじの あやしろ カンジ
しゃちょうが みょうじんむらの もと
かいちょうたくの どぞうのなかで
なにものかに よって さつがいされた
もようです。
マイク:なんだって! カンジがころされた!
天地:とにかく いそぎたまえ!
どぞうのおくに ちに そまった
カンジの したいが あります。
鑑識:かんけいしゃ いがいは
鑑識:たちいりきんしだよ。
鑑識:えっ? きみが うつぎさんのところの
鑑識:たんていだって?
- 調べる どこ?
マイク:したいの ちかくまでいっても いいですか?
警官:したいや まわりのものには ぜったいに
警官:てを ふれないでくれよ。
カンジのめは みひらかれ、
なにかを うったえようと
しているかのようだ。
- 調べる どこ?
おや? カギが おちている・・・
どこの カギだろう?
- 取る 鍵
警官:こらっ! かってに さわるんじゃない。
警官:しもんが つくじゃないか!
カギは かんしきに まわされました。
けいかんが カギをぜんぞうに みせたところ
この どぞうのカギだと はんめいしました。
- 調べる どこ?
カンジのむねに ふかぶかと ささっている。
鑑識:これは おんなのちからじゃ むりかな?
- 調べる どこ?
マイク:しゅっけつは すくないようだ。
マイク:ナイフが ささったまま だからかな。
警官:きみ、 そろそろ どいてくれないか。
マイク:あ、 すいません・・・
どぞうのおくに ちに そまった
カンジの したいが あります。
- 聞く 死因
鑑識:ナイフで むねを ひとつき!
鑑識:そくしだろうね。
鑑識:キズは しんぞうまで たっしているよ。
- 聞く 死亡時間
鑑識:さくばんの 10じから
鑑識:11じ までのあいだ だろう。
鑑識:しつじのしょうげんとは ちょっと
鑑識:くいちがうんだがね。
- 聞く 死体
鑑識:ほとんど あらそうこともなく
鑑識:いきなり しょうめんから さされたようだ。
鑑識:こういう じょうきょうは みうちによる
鑑識:はんこうのとき よくみられるね。
鑑識:あやしろけのひとたちに はなしを
鑑識:きいてくれて かまわんよ。
鑑識:はっけんしゃは ここの しつじだそうだ。
- 調べる どこ?
こうかな こっとうひんが たなに
ならべられています。
- (調べる or 開ける) どこ?
マイク:おや? どぞうのおくに もうひとつ
マイク:とびらが ある・・・なんだろう?
マイク:じょうまえが かかっていて
マイク:カギがなければ あきそうもないなあ・・・
- 呼ぶ 善蔵
善蔵:はまさま! カ、カンジさまが・・・!
善蔵:なぜ このようなおそろしいことに!?
- 聞く アリバイ
マイク:しつれいですが きのうの 11じごろ
マイク:あなたは どこで なにを
マイク:なさってましたか?
善蔵:いつもどおり 11じから 12じごろまで
善蔵:やしきのみまわりを いたしておりました。
マイク:では、 そのとき カンジさんのしたいを
マイク:はっけんされたんですか?
善蔵:いいえ。そのとき どぞうの とびらには
善蔵:しっかりと カギが かかっておりました。
善蔵:ところが けさはやく どぞうのまえを
善蔵:とおりかかって ふと とびらをみましたら、
善蔵:カギは いつのまにか はずれていたのです!
善蔵:おどろいて なかに はいってみると
善蔵:カンジさまが かわりはてた すがたで・・・
マイク:しかし どぞうで さつじんがあったのは
マイク:ゆうべの 11じごろと いうことですよ?
善蔵:けいさつのかたも わたくしの
善蔵:かんちがいでは ないかとおっしゃるのです。
- 聞く 扉
マイク:とびらの おくに なにか あるのですか?
善蔵:さあ・・
善蔵:なんのために つくられたものか
善蔵:わたくしは ぞんじません。
- 聞く 骨董品
善蔵:じつは ここにほかんされていた
善蔵:こっとうひんの いくつかが
善蔵:なくなっているのです! あのナイフも
善蔵:ここにあったものの ひとつです。
善蔵:きっと ものとりの しわざに
善蔵:ちがいありません!
- 聞く 鍵
マイク:どぞうのカギは
マイク:ふだんは だれが もっていたんです?
善蔵:キクさまの しんしつにある
善蔵:タバコいれの ひきだしに
善蔵:しまって あったはずですが・・
善蔵:だれかが もちだしたのでしょうか・!?
- 呼ぶ 茜
茜:は、はい・・ およびでしょうか・・・
- 聞く アリバイ
茜:・・・けいさつのかたに すべて
茜:おはなし いたしました・・・
- 聞く 骨董品
茜:!・・し、 しりません わたし・・・
- 聞く 鍵
マイク:どぞうのカギの ことについて
マイク:なにか しっていることは ありませんか?
茜:し、しりません! わたし そんなこと
茜:なにもわかりません!ほんとうです!
- 聞く タバコ入れ
茜:!・・し、 しりません わたし・・・
男:に、 にいさん!
男:どうして こんな こんなことに・・!
男:ちくしょう! いったい だれが
男:にいさんを!
マイク:! あやしろ じろうさんですね?
マイク:ちょっと うかがいたいことが・・
二郎:なんだ!? きみは!
善蔵:はまさま、
善蔵:いまで はなされては いかがでしょうか?
マイク:そうですね、 では・・・
マイク:ついに さつじんが おこってしまった。
マイク:いったい だれが カンジを・・・
二郎:きみは いったい なにものなんだ!?
二郎:なに? たんてい? その たんていが
二郎:わたしに なんのようだね!?
- 聞く あずさの事
二郎:ひどい しゃっきんをして すぐにでも
二郎:かねが ほしいだろうが ユリが
二郎:みつかるまで いさんのぶんぱいが
二郎:できないから いらついているようだ。
- 聞く 完冶の事
二郎:にいさんに みてもらいたい しょるいが
二郎:あったんだ。 かいしゃには でていないし、
二郎:やってくれば このありさまだ・・・
二郎:ちくしょう・・
二郎:いったいだれが カンジにいさんを!
- 聞く アリバイ
マイク:しつれいですが きのうの 11じごろ
マイク:あなたは どこで なにを
マイク:なさってましたか?
二郎:なんだと? わたしを うたがっているのか?
二郎:しっけいな!
二郎:だいいち けいさつの にんげんでもない
二郎:きみに・・
二郎:なぜ わたしが そんなことに
二郎:こたえなきゃならんのだ!
二郎:きみに そんなことを きくけんりが
二郎:あるのかね!
- 聞く 気づいた事
二郎:これから にいさんのぶんまで
二郎:がんばらねばならんのだ。
二郎:きみの あいてなど しているひまはない!
- 調べる どこ?
二郎:なんだね。 さっきから ジロジロと・・
二郎:しつれいじゃないか!
二郎:もう きがすんだだろう?
二郎:しつれいする・・・・・!
二郎:ああ・・そうだ・・・
二郎:ひとつだけ おしえてやろう。
二郎:こんどのことで あずさ ねえさんは
二郎:にいさんたちに しゃっきんをかえす
二郎:ひつようが なくなったわけだ。
二郎:まっ なにかの さんこうになるかもな。
あずさ:じろう! ちょっと それ
あずさ:どういう いみよ!
あずさ:そういう あんたこそ にいさんが しんで
あずさ:うれしくって しかたないんじゃないの?
二郎:な、 なんてことを! ねえさんこそ・・
二郎:もういい! はなしにならん!
じろうは いってしまった。
- 呼ぶ あずさ
あずさ:こんどは なんなの?
あずさ:あなたが にいさんたちをころした はんにんを
あずさ:つかまえてくれるとでもいうの?
あずさ:フン、 とんだ おわらいだわ!
- 聞く アキラの事
あずさ:きっと アキラが ころしたのよ!
あずさ:どろぼうねこのような まねをしている
あずさ:ところを にいさんに みつかって・・・
あずさ:あいつなら やりかねないわ!
- 聞く アリバイ
マイク:しつれいですが きのうの 11じごろ
マイク:あなたは どこで なにを
マイク:なさってましたか?
あずさ:なによ。
あずさ:わたしが やったとでもいうの?
あずさ:ばかばかしい。
あずさ:そんなこと あなたに こたえる
あずさ:ひつようないわ!
- 聞く 骨董品
あずさ:アキラが ぬすんだに きまってるわ!
あずさ:もう いいでしょ!
あずさ:つかれたから しつれいするわ。
マイク:だれも いなくなってしまった・・・
- 取る どれ?
マイク:もしもし・・・ はい あやしろですが、
マイク:いまだれも・・・えっ、 ぼくですか?
マイク:うつぎたんていじむしょの
マイク:はまと、 もうしますが・・・
警察:ああ、 うつぎさんとこの・・・
警察:いつも おせわに なってます。
警察:かんしきの けっかを ごほうこくしようと
警察:おでんわを したのですが・・
警察:じつは あの どぞうのカギから・・・
警察:あやしろ アキラのしもんが けんしゅつ
警察:されました。
マイク:!・・・・・・
警察:したがって アキラを カンジさつがいの
警察:ゆうりょく ようぎしゃ として、
警察:ぜんこくに しめいてはい することに
警察:なりました。 ただ・・・
警察:きょうきの ナイフからは だれのしもんも
警察:けんしゅつされなかったんです。
警察:かいぼうの けっかについては もうすこし
警察:じかんがかかると おもいます。
- 呼ぶ 善蔵
善蔵:はい。 ただいま もどりました。
マイク:どちらへ いっておられたんですか?
善蔵:けいさつのかたを くまだいいんまで
善蔵:ごあんない しておりました。
- 聞く アキラの事
善蔵:あれいらい すがたを おみかけ
善蔵:しておりません。 いぜんは よく
善蔵:キクさまの しんしつに でいりされて
善蔵:おられましたのに・・・
マイク:!・・・ぜんぞうさん その、
マイク:アキラさんの ことなのですが・・
善蔵:えっ?! アキラさまが しめいてはいに!
善蔵:そんな まさか・・・
- 聞く アリバイ
マイク:しつれいですが きのうの 11じごろ
マイク:あなたは どこで なにを
マイク:なさってましたか?
善蔵:まえに おはなししたこと ぐらいで・・・
善蔵:はまさま!
善蔵:やはり あのじかん どぞうには
善蔵:ちゃんと カギが かかっておりました。
善蔵:まちがいありません!
- 聞く タバコ入れ
善蔵:そういえば・・
善蔵:キクさまが なくなられたとき すでに
善蔵:あの タバコいれは ありませんでした。
善蔵:まちがいございません!
善蔵:はまさま、
善蔵:くまだせんせいが なにか、 おはなしが
善蔵:あると おっしゃられてましたよ。
- 場所移動 熊田医院
くまだ いいんです。
熊田:おお きみか、 おそろしいことに
熊田:なってしまったのう・・・
- 聞く アキラの事
マイク:ようぎしゃは アキラだそうです。
熊田:なに? そうぢゃったか。 そりゃあ
熊田:ひがいしゃが ゆだんしたはずぢゃ。
熊田:じぶんの せがれに やられるとはのう・・・
- 聞く 完冶の事
熊田:きみが くるまえに わしも けんしに
熊田:たちあっとったんぢゃが・・
熊田:よほど ふいを つかれたんぢゃろか
熊田:みごとに ましょうめんから やられとった。
マイク:とくに かわったところは なかったですか?
熊田:いや、 とりたてて なにもなかったのう。
熊田:かいぼうの けっかを しらせてくれと
熊田:いちおう たのんでおいたぞ。
- 聞く タバコ入れ
熊田:キクさんも むかしは なかなかの
熊田:ヘビースモーカー ぢゃったが
熊田:わしが ちゅうい してからは きっぱり
熊田:やめておったぞ。
- 場所移動 神楽寺
玄信:おう あんたか。 また でんせつの
玄信:はなしを ききたいのか?
マイク:じつは ゆうべ あやしろけの カンジ
マイク:というひとが・・・ ころされたんです。
玄信:な、 なに! ほんとうか! それで
玄信:はんにんは もう つかまったんじゃろうな?
マイク:いえ、 まだみたい ですけど。
玄信:・・・・・・
- 聞く 伝説
マイク:キクさんが よみがえったのかなあ・・・
玄信:あ、あんなものは めいしんじゃ!
玄信:むらびとが かってに さわいどるだけじゃ!
マイク:?!・・・・・・
玄信:す、すまんが きょうは もう
玄信:かえってくれんか!
マイク:?!・・・・・・
- 場所移動 熊田医院
くまだ いいんです。
熊田:おお きみか、 おそろしいことに
熊田:なってしまったのう・・・
- 取る どれ?
熊田:レントゲンを とるぢゃと?
熊田:からだのぐあいでも わるいのか?
熊田:おや? そういえば あたまに
熊田:ケガ しとるようぢゃの。 いままで
熊田:きづかなんだが、 レントゲンをとるほどの
熊田:ケガでも なさそうぢゃな。
マイク:じつは うなかみのがけで・・・
熊田:あんなところで なに しとったんぢゃ?
熊田:よほど とくべつな ようじでも
熊田:あったんか?
マイク:?!・・・・・・
- 場所移動 崖の上
うなかみの がけのうえです。
ほんとうに ぼくは あのひ なんのために
ここへ やってきたんだろう。
・・・いや、 それどころか
ここへきたということさえ おもいだせない。
- 調べる どこ?
マイク:うわ・・めも くらみそうな ぜっぺきだ。
マイク:したの かいめんまで 25メートルぐらい
マイク:ありそうだ。
マイク:ここから おちたら ぶじじゃ すまないな。
老人:おい! あぶねえぞ!
マイク:ああ びっくりした!
マイク:あなたは だれですか?
老人:わしは このむらに すんどる
老人:へいきちと いうもんじゃ。
老人:ここは じさつの めいしょじゃから
老人:ひょっとしたらと おもうて こえを
老人:かけたんじゃがのう。
- 聞く うなかみの崖
平吉:ここへ くるのは とちのものでも
平吉:わしぐらいの もんじゃろう。
平吉:したの はまでも めったに ひとは
平吉:とおらんしのう。
平吉:じゃから あやまって おちたとしても
平吉:だれも きづかないじゃろう。
- 聞く 自殺
平吉:そうじゃのお、 ここから とびこんだら
平吉:うみに おちるまでに きを うしなうから
平吉:らくに しねるんじゃろう。
平吉:それで めいしょに なったのかのう。
平吉:ところで あんた、 よく このがけに
平吉:やってくる おんなの ひとを
平吉:しらんかのう。
平吉:えらい べっぴん じゃったが。
平吉:どこの むすめじゃろ?
マイク:おんな? いったい だれなんだろう?
平吉:さあのう・・・
平吉:きょうはもう すがたを みせんようじゃし
平吉:わしも そろそろ かえるとするかの。
- 場所移動 空木事務所
あゆみ:おかえりなさい まいく くん。
あゆみ:とうとう さつじんじけんが
あゆみ:おきてしまったわね。
あゆみ:しゃちょうの カンジが しんだことで
あゆみ:ついに せんむの じろうが
あゆみ:あやしろしょうじの じっけんを
あゆみ:てに いれたようね。 その じろうだけど、
あゆみ:はやくも しごとに もどって いまでは
あゆみ:じぶんの つごうのいいように
あゆみ:かいしゃの そしきを せいりしはじめた
あゆみ:らしいわよ。
あゆみ:いままで かいちょうのキクや
あゆみ:カンジの かげにいた じろうは
あゆみ:ここにきて またとない きかいを えた、
あゆみ:というわけね。
- 推理する
カンジは どぞうのなかで ころされていた。
カンジのそばには どぞうのカギが
おちていて、 アキラのしもんがついていた。
さらに・・・
どぞうのなかに あった こっとうひんの
いくつかが なくなっている。
アキラは キクのしんしつに ではいりが
じゆうだったらしい。 そして・・・
キクのしたいが はっけんされた あさ、
しんしつの タバコいれが きえた・・・
そのタバコいれには どぞうのカギが
しまわれていた。
しんしつから カギをぬすんだ アキラが
どぞうから こっとうひんを もちだそうと
したところを カンジにみつかり
そばにあったナイフで グサリ・・しかし
カンジはなぜ ふだん ひとのこないはずの
どぞうなんかに いったんだろう?
それと もうひとつ・・・
カンジがしんだことで じろうは いっきに
あやしろしょうじの トップに おどりでた。
ろくに はなしもきけてないし、
あのたいど・・どうも きになるな・・・
- 思い出す
マイク:まてよ、 アキラは ゆいごんこうかいのひ
マイク:だれかに あっていたと あずさが
マイク:いってたな。 あゆみちゃん、 それが
マイク:だれなのか しらべてみてくれないか?
あゆみ:わかったわ! アキラのことは
あゆみ:わたしに まかせてちょうだい!
あゆみ:アキラが ほんとうに こっとうひんを
あゆみ:ぬすんだなら、
あゆみ:どこかへ うりとばしているかもね。
あゆみ:あなたは いちど あやしろしょうじへ
あゆみ:いって、 じろうに もっと はなしを
あゆみ:きいてみるひつようが あるんじゃない?
あゆみ:それと、 ひとつ きがついたんだけど、
あゆみ:まいく くんが はんそでのシャツを
あゆみ:きているところって はじめて みたわ。
マイク:・・・そうだっけ・・・?
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