- 1章
すうじかんご、 まいく は
みょうじんえきに おりたっていた。
まいく が じこにあった うなかみのがけは
この みょうじんむらと あまちの
マンションのある おおさとしとの ほぼ
ちゅうかんにあたる ばしょだった。
マイク:ぼくは ここに きたことが
マイク:あるんだろうか・・・?
- 呼ぶ 駅員
駅員:はっ? なんの ごようですか。
- 聞く 綾城
駅員:あやしろ、 ですか。
駅員:あやしろけのこと でしょう。
駅員:あそこにみえる、 あの やまのふもとの
駅員:おおきな やしきです。
- 聞く 明神村
駅員:ごらんのとおりの しずかなむらですが、
駅員:ここには ふるくからの いんしゅうや
駅員:きみのわるい いいつたえが いまでも
駅員:かたりつがれているんですよ。
- 聞く 綾城家
駅員:せんごく じだいは このあたりの
駅員:りょうしゅ だったそうですが、 いまは
駅員:にほんゆうすうの しさんか として
駅員:ゆうめいです。
- 場所移動 綾城家
あやしろけの げんかんです。
しつじらしき おとこが
でむかえて くれました。
執事:はまさま!
執事:どこへ いっておられたのですか?
執事:しんぱい しておりましたよ。
マイク:えっ?
マイク:ぼくのことを ごぞんじなんですか?
執事:?!
マイク:じつは・・ ぼく・・・
執事:えっ! きおくそうしつ!
執事:では いらいした ちょうさのないようや
執事:わたくしの なまえまで
執事:わすれて しまわれたのですか!
マイク:?!・・・・・・
- 聞く 執事の依頼
執事:はまさま。 よく おききください。
執事:わたくしのいらいをうけた はまさまは、
執事:ちょうさのないようを きくために
執事:せんじつ このやしきへ まいられました。
執事:その ちょうさというのは せんじつ
執事:なくなりました とうけのあるじ
執事:あやしろ キクさまについてでございます。
執事:おもいだして くださいませ・・・!
マイク:?!・・・・・・
執事:おいしゃさまは しんふぜんと
執事:しんだんされましたが・・・
執事:わたくしには ただの びょうしとは
執事:おもえないのです。
マイク:つまり キクさんは なにものかに
マイク:よって・・・
執事:それを はまさまに ちょうさして
執事:いただこうと このやしきへ
執事:およびしたのです。
執事:それなのに こんなことに なろうとは・・
執事:ちょうど ここまで おはなしさせて
執事:いただいたとき、 はまさまに
執事:どなたさまからか おでんわが
執事:かかってまいりました・・・
執事:そのでんわのあと じゅうような
執事:じょうほうが てにはいるかもしれないと
執事:おっしゃって このやしきを
執事:でていかれたでは ありませんか。
マイク:?!・・・・・・
- 聞く キクの事
執事:キクさまは あやしろしょうじの
執事:かいちょうでしたが、 78さいの
執事:こうれいのうえ しんぞうが
執事:よわっておられたのです。
執事:そこで ゆいごんしょを さくせい
執事:されたのですが、 ゆいごんこうかいの
執事:ちょくごに ごじぶんのしんしつで
執事:なくなられてしまったのです。
執事:ここまで おはなししても
執事:まだ おもいだして いただけませんか!
- 思い出す
マイク:そうだ! たしかに ここで
マイク:いらいを うけた! おもいだしたぞ!
マイク:そして あなたは・・・
マイク:ぜんぞうさん でしたね!
善蔵:おもいだして いただけましたか!
善蔵:おもいきって おはなしして よかった・・
- 聞く 遺言書
善蔵:ゆいごん こうかいには キクさまの
善蔵:ごしんせきのかたが たちあわれただけです。
善蔵:わたくしには ちょっと・・・
善蔵:わかりかねますが。
- 聞く 親戚
善蔵:キクさまの おいの あやしろ
善蔵:カンジさまと じろうさま それに めいの
善蔵:かすが あずささまの 3にんさまです。
- 聞く 親戚
善蔵:カンジさまは 3にん きょうだいの
善蔵:ちょうなんで、 あやしろしょうじの
善蔵:しゃちょうを なさっています。
善蔵:じろうさまは ごきょうだいの
善蔵:すえっこで、 あやしろしょうじの
善蔵:せんむを なさっています。
善蔵:かすがけへ とつがれた あずささまは
善蔵:ごきょうだいの2ばんめに あたられます。
- 聞く 親戚
善蔵:みなさま そのひのために
善蔵:おあつまりに なられたので、
善蔵:ここに すんでおられる わけでは
善蔵:ございません。
善蔵:ただ あずささまだけは、 しばらく
善蔵:こちらに おとまりになるそうです。
善蔵:いまは どちらかへ おでかけのようで、
善蔵:いらっしゃいませんが。
- 聞く 親戚
善蔵:ただいま みなさま こちらには
善蔵:いらっしゃいません。
善蔵:はまさま。
善蔵:キクさまが なくなられた
善蔵:しんしつを ごらんになりませんか?
- 場所移動 キクの寝室
キクの しんしつです。
キクは このしんしつの ふとんのうえで
しんでいたと いうことです。
- 聞く 綾城家
善蔵:やしきには わたくしのほかに
善蔵:あかねという おてつだいが おります。
善蔵:キクさまの いたいを はっけんしたのは
善蔵:あかねです。
- 聞く 死因
善蔵:くまだせんせいは しんふぜんに
善蔵:まちがいないと おっしゃいましたが・・・
- 聞く 熊田の事
善蔵:キクさまの かかりつけの せんせいで
善蔵:このむらで ただひとりの
善蔵:おいしゃさまです。
善蔵:はまさま。 いちど くまだせんせいに
善蔵:あっていただけませんか。
- 場所移動 熊田医院
くまだ いいんです。
マイク:たんていの はまともうします。
熊田:わしが くまだぢゃ、 よろしく。
- 聞く 綾城家
熊田:かすが あずさ というおんなが
熊田:のどをいためて いま、 ここにきとるぞ。
熊田:あやしろけの かんけいしゃ だそうぢゃ。
- 聞く キクの事
熊田:しんふぜんぢゃ。
熊田:・・・・・とはいうものの、
熊田:こんな きゅうに なくなられるほど
熊田:わるかった わけでも ないんぢゃが。
熊田:まあ、 ときが ときぢゃから
熊田:しつじが ふしぜんと おもうきもちも
熊田:わからんでは ないがのう・・・
- 聞く 遺言書
熊田:ゆいごんを こうかいしたばんに
熊田:なくなられた とはのう・・・
- 呼ぶ あずさ
あずさ:わたしが かすが あずさ だけど・・・
マイク:たんていの はまともうします。
マイク:ちょっと おたずねしたいのですが・・・
- 聞く 綾城家
あずさ:ゆいごんこうかいのばん、
あずさ:わたしたち きょうだい3にんは みんな
あずさ:やしきに とまったわ ・・コホン!
あずさ:こんなことは めったにないことだけど。
マイク:それじゃ、 キクさんの なくなられたよる
マイク:みなさん やしきのほうに
マイク:いらっしゃったんですね?
あずさ:なによ!
あずさ:わたしたちが なにか やったとでも
あずさ:いうつもり?
あずさ:じょうだんは よしてよね! コホン!
- 聞く キクの事
あずさ:おばさま? あやしろけの あるじで、
あずさ:あやしろしょうじの かいちょう。
あずさ:でも いまでは おはかのなか・・・
あずさ:どう こんなところで いいかしら?
あずさ:たしかに タイミングが よすぎたかもね。
あずさ:ゆいごん こうかいのばんに とつぜん
あずさ:なくなったんだから・・コホン
- 聞く 遺言書
あずさ:ゆいごんの ないようを はなせですって?
あずさ:そんな めんどうなこと ごめんだわ!
あずさ:にいさんたちにでも きけば いいでしょ。
熊田:おっ、 そうそう キクさんは ちかくの
熊田:かぐでらに まいそう されたんぢゃ。
- 場所移動 神楽寺
かぐでらの ぼち です。
- (調べる or 開ける) どこ?
玄信:こらっ!
玄信:はかに いたずらしちゃ いかん!
マイク:すいません。 いたずらしてたわけじゃ
マイク:ないんです。
玄信:おや? あんた むらのもんじゃないな。
玄信:それじゃ、 このむらの でんせつについて
玄信:しらんのも むりはないのう。
マイク:でんせつ・・・?
- 聞く キクの事
マイク:キクさんの いたいに なにか ふしんな
マイク:ことは かんじませんでしたか?
玄信:べつに なかったのう。
玄信:キクさんは やすらかに ねむっとる!
- 聞く 伝説
玄信:むらびとのあいだで、 ふるくから
玄信:かたりつがれている きみのわるい
玄信:はなしなんじゃ・・ あやしろのあるじが
玄信:むねんのしを とげたとき・・・
玄信:あるじは はかのなかから よみがえり
玄信:うらみに おもう にんげんを ころすと
玄信:いわれておるのじゃ。
マイク:!・・・・・・
玄信:それというのも このむらでは いまだに
玄信:いたいを どそうに しておるからじゃろう。
マイク:では キクさんのいたいも そのまま・・・
玄信:もちろん そのまま ここに うまっとる。
玄信:さらに あやしろけにはのう・・
玄信:この でんせつのもとに なったらしい
玄信:せんごくじだいからの いいつたえも
玄信:あるのじゃぞ。
- 聞く 伝説
玄信:そうか、 くわしく ききたいのか。
玄信:せんごくじだい あやしろけは
玄信:このあたりの りょうしゅ じゃった。
玄信:あるとき いくさに やぶれてのう。
玄信:かろうじて いきのびた ものたちは
玄信:みょうじんやまの とりでに たてこもった。
玄信:それで てきがたの りょうしゅは
玄信:みせしめに あやしろの せんぞだいだいの
玄信:はかを ほりかえしたんじゃ。
玄信:やがて さいごの けっせんと なったが
玄信:あやしろの りょうしゅは ころされた。
玄信:・・・のろいの ことばを のこしてな。
玄信:いくさが おわり、 てきの とのさまが
玄信:むらを おとずれたが、 まもなく なぞの
玄信:しを とげたのじゃ。 あるものは
玄信:あやしろの のろいで くるったと いい、
玄信:また あるものは はかから よみがえった
玄信:あやしろの りょうしゅが くびを はねた
玄信:ともいう。 それが いまでも このむらに
玄信:かたりつがれ でんせつと なったのじゃ。
- 場所移動 明神駅
みょうじんえきです。
- 思い出す
マイク:あっ そうそう おてつだいのことを
マイク:きかなきゃ。
- 呼ぶ 駅員
駅員:はっ? なんの ごようですか。
- 聞く 茜の事
駅員:さっき ここを とおって
駅員:あやしろけのほうへ いきましたよ。
- 場所移動 綾城家
あやしろけの げんかんです。
- 聞く 茜の事
善蔵:あっ はまさま、
善蔵:あかねが もどってまいりましたよ。
玄信:キクさまの しんしつに いるはずです。
- 場所移動 キクの寝室
キクの しんしつです。
おてつだいの あかねです。
- 聞く キクの事
茜:あのひ おくさまが なかなか おきて
茜:いらっしゃらないので
茜:ようすを みに ここへきたんです。
茜:そのときは すでに・・・
茜:ゆいごんしょの こうかいがおわったあと
茜:しんしつへ もどられてまもなく
茜:ほっさを おこされたらしいと、
茜:くまだせんせいが おっしゃっていました。
茜:わたしさえ きをつけていれば・・・
- 聞く 気づいた事
茜:そういえば ゆいごんこうかいのひ
茜:みなさま いまのほうへ
茜:あつまってらっしゃるときに
茜:にわで アキラさまを みました。
マイク:アキラ?
茜:こえを かけようとすると おどろいて
茜:どこかへ いって しまわれたのです。
茜:どうされたのかしら?
- 呼ぶ 善蔵
善蔵:はい、 どういった ごようでしょうか。
- 聞く アキラの事
マイク:アキラというひとも きていたんですか?
善蔵:アキラさまが あのひ ここへですか?
善蔵:わたくしは ぞんじませんでしたが・・
善蔵:おや?
善蔵:でんわが かかってまいりましたので、
善蔵:ちょっと しつれいさせて いただきます。
- 調べる どこ?
マイク:おや、 たたみが こげているぞ。
- 呼ぶ 善蔵
善蔵:はい、 どういった ごようでしょうか。
- 聞く 焦げ痕
善蔵:はて、 いつ できたのでしょうか?
善蔵:いままで きづきません でしたが。
善蔵:はまさま、
善蔵:おでんわは あゆみさまからでした。
善蔵:いちど じむしょのほうへ
善蔵:おもどり くださいとのことです。
- 場所移動 空木事務所
あゆみ:ちょうさの すすみぐあいを しりたくて
あゆみ:でんわしたの。
あゆみ:どう、 すすんでる?
- 推理する
あやしろしょうじの かいちょう キクの
とつぜんのしに ぎもんをもった しつじが
いらいにんだった。
それというのも キクが ゆいごん
こうかいのちょくごに しぼうしたからだ。
ゆいごんしょに いったい なにが
かかれていたと いうんだ?
アキラという おとこが やしきに
きていたらしいが ぐうぜんなのだろうか?
いまのところ キクのしいんは しんふぜん
いがいに かんがえられないようだが・・・
あゆみ:あやしろ しょうじのことを
あゆみ:しらべる ひつようが ありそうね。
あゆみ:それは わたしが しらべてみるわ!
あゆみ:だから まいく くんは あやしろけに
あゆみ:いって もっと くわしく ちょうさ
あゆみ:してきてね。
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