- 8章
- 場所移動 新聞社
あさりしんぶんしゃの しりょうしつです。
- 呼ぶ 熊田
マイク:くまだせんせい! おそくなりました。
マイク:なにか わかりましたか?
- 呼ぶ 熊田
マイク:あれ? せんせい へんじぐらい
マイク:してくださいよ。
- 呼ぶ 熊田
マイク:どうしたんだろう。 せんせいってば。
マイク:まっ、 まさか!
- 呼ぶ 熊田
マイク:せんせい! くまだせんせい!
マイク:どうしちゃったんですか! せんせい!
- 呼ぶ 熊田
マイク:せんせい! くまだせんせい!
マイク:どうしちゃったんですか! せんせい!
- 呼ぶ 熊田
マイク:せんせい! くまだせんせい!
マイク:どうしちゃったんですか! せんせい!
熊田:なんぢゃい! そうぞうしい!
マイク:わっ! びっくりした!
マイク:おどろかさないで くださいよ!
マイク:ぼくは また てっきり・・・
熊田:てっきりなんじゃ?
熊田:めいたんてい くまだは ふじみぢゃ!
- 聞く 熊田の事
マイク:なにか わかったんですか?
熊田:しらべとった ところなんぢゃが、 つい
熊田:うとうとと・・・。
- 聞く 気づいた事
マイク:おなじようなじけんは
マイク:みつかったんですか?
熊田:みてみい この しりょうのかずを。
熊田:はっきりいって うんざりぢゃ。
熊田:なにを かくそう 1さつめを ひろげた
熊田:とたん ねてしもた。
熊田:どうじゃ おどろいたぢゃろ?
マイク:めいたんていが きいて あきれますよ。
熊田:すまんが いっしょに しらべてくれんか?
熊田:わしひとりでは おてあげぢゃ。
マイク:はい。 じゃあ はじめましょうか。
- 取る どれ?
マイク:これは どうかな・・・ おや? あっ!
マイク:せんせい! これを みてください!
熊田:なに! なんか みつかったか!
マイク:セイサンかごうぶつ のことが
マイク:このページに!
マイク:ここです・・・ よんでみますね。
マイク:セイサンかごうぶつに あるしゅの
マイク:やくひんを はんのうさせ、 ねつを
マイク:くわえると・・・
マイク:シアンカすいそ とよばれる ゆうどく
マイク:ガスが はっせいする。
マイク:このガスを たりょうに すいこんだばあい
マイク:ちゅうどくを おこし、 きわめて
マイク:たんじかんのうちに しぼうする。
マイク:このガスで しぼうした したいからは
マイク:セイサンちゅうどく とくゆうの
マイク:はんのうが でないため・・・
マイク:しぼう じょうきょうから はんだんする
マイク:いがいには しいんとして りっしょう
マイク:することは ふかのうに ちかい・・・!!
マイク:せんせい! これは・・・
熊田:うむ! これは ゆうりょくな
熊田:てがかりぢゃ!
- 聞く 気づいた事
熊田:そういえば そのガスの はなしは
熊田:むかし きいたことが あるのう。
熊田:これに やられても ほとんど
熊田:したいからは なにも わからんそうぢゃが。
熊田:しかし これを じろうの しいんと
熊田:するには どうやって そのガスを
熊田:すいこませたかが わからんと
熊田:どうしようも ないのう。
マイク:・・・・・・
熊田:これだけ わかっただけでも
熊田:しゅうかくぢゃ。
熊田:きょうは ひとまず ひきあげようや。
- 場所移動 熊田医院
くまだ いいんです。
熊田:やれやれ やっと ついたわい。
熊田:あそこには またいずれ
熊田:いってみる ひつようは ありそうぢゃの。
- 聞く 二郎の事
マイク:じろうが じさつしたよる あのうらやまで
マイク:ふたつの ひとかげが もくげき
マイク:されてたんです。
マイク:はなしによれば ひとりは いしきが
マイク:なかったようで もういっぽうの ひとに
マイク:ひきずられるように してたそうです。
マイク:もくげきしゃは よみがえった キクと、
マイク:そのキクに ころされた じろうだと
マイク:いうんですが・・・
熊田:なにを ばかな。
熊田:しんだもんが いちいち よみがえるなら
熊田:びょういんなど ふようぢゃ。
熊田:しかし・・・なにものかに ころされた
熊田:じろうが はこばれるところを もくげき
熊田:したのかもしれんな。
- 聞く 和人の事
熊田:おまえさん だれから きいたんぢゃ?
熊田:そんな なまえ。
マイク:じつは がけのうえで
マイク:かずとさんの こいびとという ふじみや
マイク:ゆきこ というひとに あったんです。
熊田:なに!
熊田:で、 そのひとは びじん ぢゃったか?!
マイク:ええ きれいなひと でしたよ。
マイク:なにか ごぞんじなんですか?
熊田:いや、 きれいなひとなら いちど
熊田:あってみたいと おもったんぢゃ。
- 聞く 青酸
熊田:じろうが あのガスで やられたと
熊田:しても、 もんだいは なぜ ゆびから
熊田:セイサンはんのうが でたか、ぢゃ。
熊田:むすびつける なにかが あるはずぢゃが・・
- 聞く 気づいた事
熊田:ところで さっきいっとった
熊田:ゆきこという おんなは
熊田:いつでも がけのうえに おるんか?
マイク:いつでもって わけじゃ ありませんが
マイク:だいたい 5じくらいに くるようです。
熊田:と、 いうことは いまぐらいぢゃな。
熊田:びじんに あいに しゅっぱつじゃ!
- 場所移動 崖の上
うなかみの がけのうえです。
くまだ せんせいに ごういんに つれて
こられたものの きょうは ゆきこの
すがたは みえない。
熊田:どこにおるんじゃ? その びじんは。
- 呼ぶ 雪子
ここには いないようだ。
熊田:そう いわんと こえをだして
熊田:よんでみてくれ。
マイク:えー、 ぼくが ですか? いやだなあ・・・
- 呼ぶ 雪子
マイク:ゆきこさーん!
熊田:・・・・・・おらんぢゃないか。
マイク:しりませんよ。
- 調べる どこ?
マイク:あっ、 このあたりの くさが
マイク:やたらと ふみつけられている
マイク:そういえば ところどころ・・・
マイク:おや? ハイヒールが1つ おちてる・・・
- 調べる 辺り
マイク:きょうは いないみたいですよ。
熊田:あうまで かえらん!
- 聞く 気づいた事
熊田:きょうは いいてんきぢゃ。
熊田:どれ、 しおかぜにでも あたってくるか。
- 取る ハイヒール
マイク:いちおう もっておこう。
- 場所移動 明神駅
きょうも また むらびとたちは キクの
すがたを みたといって さわいでいる。
くまだせんせいは いっしょには
こなかった。
村人:わしらは みたんじゃ!
村人:みまちがい なんかじゃねえだ!
きょうは いつもいじょうに
むらびとたちが さわいでいるようだ・・・
村人:ゆうべも わしらは みた!
村人:あんな よなかにであるく おんななぞ
村人:このむらには おらん!
村人:もはや まちがいない! キクさんじゃ!
- 呼ぶ 駅員
駅員:あっ、 あなたですか
駅員:むらびとたちの ようすが へんなんです。
- 聞く キクの事
駅員:こんども また
駅員:むらびとたちが キクさんを みたっていう
駅員:じかんと ばしょが、 みょうに いっち
駅員:してるんですよ。
駅員:やっぱり むらびとたちは みんな
駅員:なにか おなじようなものを
駅員:みている ようですね・・・
- 聞く 気づいた事
駅員:! そうそう さいきんよく このむらに
駅員:きれいな おんなのひとが こられる
駅員:ようですが・・・
マイク:え? ああ ゆきこさんですか?
駅員:きれいなかたですね。
駅員:いまの わたしには あのひとのかおを
駅員:みられるのが ゆいいつの すいくです。
駅員:なのに・・・ きょうは まだ
駅員:こないんです。
駅員:きのう こられたかどうかは わたし、
駅員:ひばんでしたもので ちょっと・・・
- 場所移動 崖の上
うなかみの がけのうえです。
マイク:なんだ、 きょうは まだ
マイク:ゆきこさんは きていなかったのか・・・
- 調べる 辺り
マイク:あっ、 せんせいが あんなところに。
マイク:あぶないなあ・・・
マイク:・・・あれ?
マイク:このがけ まえに きたときと
マイク:どこかが ちがっているような
マイク:きがする・・・
- 呼ぶ 熊田
マイク:せんせーい、 きょうは
マイク:きていないんですってー かえりましょう。
マイク:きこえないのかな? うみのほうばかり
マイク:みて こっちを むかない・・・
- 呼ぶ 熊田
マイク:せんせーい、 あぶないですよーっ、
マイク:どうしたんだろ?
マイク:うみを みつめたまま うごかない。
- 呼ぶ 熊田
マイク:さっきから なにを みてるんですかーっ!
マイク:せんせーい。
熊田:たた、 たいへんぢゃ! う、 うみに
熊田:うみに、 おんなが うかんどる!!
マイク:なんですって!! どこです! あっ!
熊田:すぐ けいさつに れんらくぢゃ!
かけつけた けいさつは おんなのしたいを
すぐさま ひきあげた。
それは・・・ ものをいわぬ あずさの
かわりはてた すがたであった。
熊田:あやしろけは いったい
熊田:どうなっとるんぢゃ!
熊田:まいく くん、 わしは あやしろけへ
熊田:いって ぜんぞうに はなしてくるわい。
マイク:わかりました。
熊田:ぢゃあ あとを たのむぞ。
- 聞く 死因
鑑識:こうさつだ。
鑑識:のどもとについた あざが みえるだろう。
- 聞く 死亡時間
鑑識:ゆうべの 12じごろだろう。
鑑識:ころされたあと うみへ
鑑識:つきおとされたようだ。
- 聞く 気づいた事
鑑識:ここは じさつのめいしょと いわれるだけ
鑑識:あって、 めったに したいは
鑑識:あがらないんだが、 たまたまながれついた
鑑識:ざいもくに ひっかかったんだ。
- 調べる 死体
鑑識:おい! しろうとが かってに
鑑識:しらべるんじゃない。
鑑識:だいいち けいさつが すでに しらべた
鑑識:こといがい なにも みつからんよ。
- 調べる 死体
鑑識:おい! よさないか!
鑑識:だめだと いっているだろう! ん・・・
鑑識:おや? どこかで みたかおだと
鑑識:おもったら きみは うつぎたんてい
鑑識:じむしょの まいく くんじゃないか。
鑑識:よし おてなみ はいけんと いこうか。
鑑識:じぶんで しらべてみるかい?
鑑識:でも むやみに さわらないように
鑑識:たのむよ。
- 調べる どこ?
むざんにも くびを しめられたあと
がけから つきおとされたようです。
- 調べる どこ?
鑑識:そこは もう しらべたよ。
- 調べる どこ?
マイク:あっ! くつが かたほうない。
マイク:じゃ、 ぼくが がけのうえで みつけた
マイク:ハイヒールは・・・
マイク:これ、 がけのうえに おちていましたよ。
鑑識:ありがとう、 あずからせてもらうよ。
- 調べる どこ?
鑑識:そこは もう しらべたよ。
- 調べる どこ?
マイク:なにも にぎられていないな・・・
- 調べる どこ?
マイク:そうそう、 つめのあたりを よーく
マイク:しらべなくちゃ・・・
マイク:あっ! なにかを はげしく ひっかいた
マイク:ような あとがある!
鑑識:なに? ほんとうかね!
鑑識:ちょっと まってくれ。
鑑識:すぐに しらべるから・・・
鑑識:おっ! ガイシャの つめのあいだから
鑑識:にんげんの ひふのいちぶが けんしゅつ
鑑識:されたぞ。
鑑識:どうやら おそわれたとき はんにんを
鑑識:ひっかいたようだ。
鑑識:さすがだな! いや おそれいったよ。
- 調べる 辺り
みたこともない にんげんも
あつまっているが・・・・・・ あっ!
マイク:かおに きずのある おとこがいる!
マイク:できたばかりの きずのようだ!
マイク:はなしを きかなければ!
- 呼ぶ 辺りの人
男:わしに なんかようか?
マイク:そのきずは どうしたんですか!
男:ねこに ひっかかれただけじゃ。
男:なんで そんなこと きくんじゃ?
男:えっ! このはんにんは ひっかききずの
男:ある おとこ!
男:ととと、 とんでもない、
男:わしじゃない しんじてくれ!
男:じつは・・・
男:ゆんべおそくまで のみあるいていて
男:かあちゃんと けんかしただ、 そんとき
男:ひっかかれて しもうたんじゃ。
男:うちのかあちゃん こわいんじゃ。
他の人:んだんだ。 ここの かあちゃんは
他の人:まっこと おそろすいからのう・・・
男:ところでのう。 そのばん わしは
男:みてしもうたんじゃ!
男:おんなが あるいとったのを!
男:わしは てっきり キクさんじゃと
男:おもうて にげだそうと したんじゃが、
男:こしが ぬけて うごけんかった。
男:で、 よくみたら
男:このおんな だったんじゃ!
男:さらに このおんなのあとを つけるように
男:おとこが あるいとった!
男:あれは たしか あやしろけに ときどき
男:でいりしとる おとこじゃった!
マイク:ええっ! あやしろけに でいりする
マイク:おとこといえば すでに しんでいる
マイク:カンジ、 じろう、 ゆくえふめいの
マイク:アキラ、 そして ほかには・・・
マイク:! そのおとこというのは もしや・・・
- 場所移動 綾城家
あやしろけの いまです。
ぜんぞうの ショックは そうとうのようだ。
くまだは びょういんへ もどったらしい。
善蔵:ゆうべの11じごろ やっと
善蔵:もどられた あずささまを、 もっとつよく
善蔵:おひきとめ すればよかった・・・!
- 聞く ユリの事
善蔵:もはや ユリさまが
善蔵:もどられることだけが ゆいいつの
善蔵:のぞみです・・・
マイク:じつは・・・
マイク:ユリさんは・・・ すでに・・・
善蔵:おおっ! なんということだ!
善蔵:もうこれで あやしろけは おしまいだ!
マイク:しかし ユリさんには こどもが
マイク:いたんです、
マイク:ただし ゆくえふめいですが、
マイク:ぼくが きっと・・・
善蔵:・・・ もはや すべてのことが
善蔵:どうでも いいように おもわれます・・・
- 捜査止める
マイク:ぜんぞうさん。
マイク:ぼくは きぼうをすててしまった
マイク:いらいにんの ちょうさは
マイク:おことわりします。
善蔵:・・・・・・
マイク:ざんねんですが・・・
マイク:これで しつれいします。
善蔵:おまちください! わたくしは どうか
善蔵:しておりました。 なにとぞ!・・・
マイク:そういって いただけると
マイク:おもってました!
- 聞く あずさの事
善蔵:ゆうべ あずささまは
善蔵:ふたたび でかけられるまで どなたかと
善蔵:でんわで はなしておられました。
善蔵:なにか はげしく いいあらそって
善蔵:おられた ようすでしたよ。
- 聞く 気づいた事
善蔵:・・・・・・! あずささまは
善蔵:でんわを かけるとき しきりに
善蔵:メモを とられるくせが ありました。
- 調べる どこ?
マイク:つよく かかれた ぶぶんが
マイク:へこんでいる・・・
- 取る どれ?
マイク:そうだ、 このえんぴつで こすってみれば
マイク:・・・! なんとか よめるぞ。
マイク:なになに・・・ うなかみのがけ11じはん
マイク:アキラとは かんけいない
マイク:まもなく いさんぶんぱい・・・
マイク:ユリのこども みつかった!
マイク:こ、 これは! あずさは ゆうべ
マイク:でんわのあいてと がけで
マイク:あう やくそくをしたようだ!
マイク:そして それは アキラとあっていたという
マイク:じんぶつかも・・・
マイク:さらに ユリのこどもを みつけたとは
マイク:それは いったい・・・!
善蔵:はまさま
善蔵:くまだせんせいが およびです。
善蔵:なにか おはなしが あるそうですので、
善蔵:すぐに まいりましょう。
熊田:おお きたか。
熊田:おっ、 ぜんぞうも いっしょぢゃったか
熊田:ちょうど よかったわい。
熊田:あかねが きとるんぢゃ。
熊田:さっき ばったり あったんぢゃが
熊田:えらく しんこくなかお しとったから
熊田:きになって つれてきたんぢゃ。
- 呼ぶ 茜
茜:あずささま まで・・・
茜:もう あんな おそろしいところには
茜:いられません!
- 見せる 手鏡
茜:! そ、 それは ・・・ それが
茜:なんだって いうんです!
茜:はやく しまってください!
茜:ぜんぞうさん おせわになりました!
茜:しつれいします!
- 見せる 手鏡
茜:う、 うそ。 これが どうして
茜:ここに・・・ そそ、 そんな
茜:やめてください!! わああっ
あかねは なきだしてしまった・・・
茜:・・・もうしわけ ありませんでした・・・
茜:キクさまを ころしたのは・・・
茜:このわたし なんです!
マイク:・・・・・・!!
あかねは ぽつりぽつりと はなしはじめた。
茜:・・・じつは キクさまは
茜:タバコをやめて いなかったのです。
茜:タバコは わたしが いつも
茜:かっていました。 おとめしたんですが・・・
茜:いっぷく つけないと ねむれない、
茜:そういわれて ことわりきれず・・・
茜:このことは ゆいごんしょ さくせいに
茜:みえた かんだせんせいにも
茜:こぼしておられました。
茜:あのばんも おくさまは
茜:いつものように キセルに ひを
茜:つけられ・・・ まもなく ほっさを
茜:おこされたようでした。
茜:あのこげあとは そのとき できたものです。
マイク:じゃあ タバコいれは あなたが・・・
茜:・・・はい。 おくさまが こときれて
茜:いるのを はっけんした わたしは
茜:とっさに キセルと タバコいれを
茜:かくしました。
茜:そして そのあとですぐ ぜんぞうさんを
茜:よんだんです。
茜:もうしわけ ありませんでした・・・
茜:ううっ・・・
熊田:ばかもん! キクさんの しんぞうは
熊田:そんなことで とまってしまうものか!
熊田:このくまだが ほしょう してやる。
熊田:けっして おまえの せいじゃない。
熊田:ぢゃから・・・ もう なくな。
熊田:やしきで やすんどれ。
- 呼ぶ 善蔵
善蔵:わたくし あかねに ついておいて
善蔵:やりたいのですが。
マイク:そうして あげてください。
- 呼ぶ 熊田
熊田:やれやれ おどろかされたわい。
- 聞く あずさの事
熊田:あずさの しにかたは カンジや
熊田:じろうのような ふしんなてんが
熊田:まったくないのう。
熊田:カンジは ナイフで さされたとき
熊田:すでに しんでいたらしいと
熊田:いうことぢゃし、
熊田:じろうにしても なにか ふしぜんぢゃ・・・
熊田:あずさは じけんとは
熊田:むかんけい なんぢゃろうか?
マイク:・・・・・・
- 聞く タバコ入れ
熊田:キクさんにしても、 きんえんちゅう
熊田:だった あずさにしても、 タバコの
熊田:すきなやつばかり ぢゃのう。
熊田:かいぼうけっかを きいたとき けいさつが
熊田:いっとったが、カンジも じろうも
熊田:かなりの ヘビースモーカーだったようで、
熊田:はいが まっくろ ぢゃったそうぢゃ。
- 思い出す
マイク:? まてよ シアンカすいそは たしか
マイク:あるやくひんに はんのうさせた セイサン
マイク:かごうぶつに ねつを くわえると
マイク:はっせいするんだったな・・・
マイク:ねつをくわえる・・・ そうか これだ!!
マイク:せんせい これですよ!
マイク:じろうの ゆびについた セイサンと
マイク:シアンカすいそを むすびつけるものは!
熊田:! なんだと いうんじゃ!
- たばこ
マイク:たばこ ですよ!
熊田:なるほど! セイサンいりの タバコに
熊田:ひをつけると ガスが はっせいする!
熊田:それを すいこんだものは・・・ そうか!
熊田:タバコから しみだした セイサンが
熊田:じろうのゆびに ついたわけぢゃな!
マイク:たぶん じろうは セイサンタバコで
マイク:ころされたあと じさつのように
マイク:ぎそう されたんでしょう。
マイク:カンジを あらかじめ このほうほうで
マイク:ころし、 どぞうまで はこんだあと
マイク:ナイフを つきたてることも
マイク:これならば かんたんだ。
マイク:ただ きんえんちゅうの あずさだけには
マイク:このほうほうは つかえなかった。
マイク:だから あずさは・・・ ん!
マイク:もしや キクさんも このほうほうで!!
熊田:まいく くん!
熊田:これは かぐらでらへ いかにゃならんな!
マイク:せんせい! いそぎましょう!!
かぐらでら です。
まいく と くまだは げんしんに
ことのすべてを はなした。
マイク:げんしんさん!
マイク:いまや もう キクさんの・・・
玄信:はかを あばいてみようと いうんじゃろ、
玄信:しかし・・・
玄信:それだけはのう・・・
- 聞く キクの事
マイク:けいさつに キクさんの いたいを
マイク:しらべてもらえば じけんの いとぐちが
マイク:つかめるかも しれないんですよ!
玄信:しかしのう・・・・・・
- 調べる どこ?
マイク:ここに ねむっている キクさんが
マイク:タバコさつじんの さいしょの ぎせいしゃ
マイク:かもしれないんです!
玄信:しかしのう・・・・・・
- 開ける どこ?
玄信:しかしのう・・・・・・
マイク:げんしんさん! わかってください。
マイク:これいじょう はんにんを のばなしに
マイク:できないんです!
玄信:・・・ よし わかった!
玄信:たしかに きみの いうとおりじゃ!
玄信:いますぐ けいさつを よぶか!
かずかずの なぞをひめた キクのすがたが
いままさに あなたのめのまえに
あらわれようと している・・・
なんと、 はかのなかに
キクのいたいは なかった!
かわりに ひとりのおとこの したいが
そこには あった。
鑑識:これは あやしろ アキラだ。
鑑識:こんなところで しんでいたとは!
マイク:アキラは すでに しんでいたのか!
- 呼ぶ 熊田
熊田:いや! これは いがいぢゃった!
- 聞く 死亡時間
熊田:ここに うめられて かなりじかんが
熊田:たっとるようぢゃが・・・
熊田:おい! こりゃ どうみても・・・
熊田:カンジよりさきに しんどるぞ!
マイク:えっ! じゃあ カンジを
マイク:ころしたのは アキラじゃなかったんだ!
- 呼ぶ 鑑識
鑑識:ん! なんだい?
- 聞く 死因
鑑識:ぼくさつだな。 はかの てっぺんに
鑑識:のっている いしで うしろから
鑑識:やられたようだ。
マイク:ちのあとは そのとき ついたんだ・・・
鑑識:それから、 はんにんを およがせるために
鑑識:したいが みつかったことは
鑑識:ほうどう しないことに
鑑識:けってい したからね。
- 聞く 死亡時間
鑑識:このだんかいでは
鑑識:まだ はっきり いえないが
鑑識:キクという ひとよりも あとだろうね。
- 聞く 死体
鑑識:ここに うめられて ずいぶん たつようだ。
鑑識:ふはいが ひどい。
鑑識:それよりも きみの いったとおり
鑑識:ガイシャの ポケットから セイサン
鑑識:はんのうのある きざみタバコが
鑑識:わずかだが でてきたよ。
- 調べる どこ?
マイク:ぼくの もっている しゃしんとは
マイク:ずいぶん かんじが ちがっているな・・・
マイク:これが アキラなのか・・・
マイク:あんまり ちかづいて みてみたいとは
マイク:おもわないけど・・・
マイク:・・・おや、 このかお どこかで・・・
- 思い出す
マイク:・・・ あっ! お、おもいだしたぞ!
マイク:ぼくは あのよる うなかみのがけで・・・
マイク:このおとこに・・・ そうだ!
マイク:あれは じこなんかじゃない!!
マイク:ぼくは アキラに おそわれたんだ!
あゆみ:ええっ! あなたは アキラに
あゆみ:おそわれたんですって!
あゆみ:なにか おもいだしたのね!
- 推理する
マイク:キク、 カンジ、 じろうの 3にんは
マイク:あやしろしょうじを わがものに
マイク:しようとする じんぶつに
マイク:セイサンタバコで ころされた
マイク:キクの タバコいれに セイサンいりの
マイク:タバコを しのばせたのは そいつに
マイク:りようされた アキラのしわざだ
マイク:だから それを ちょうさにいった
マイク:ぼくに きけんをかんじた アキラは
マイク:あのばん ぼくをでんわで がけまで
マイク:よびだし おそいかかってきた
マイク:あたまを なぐりつけたうえ
マイク:じこでしんだように みせかけるため
マイク:くさむらへ つきおとしたんだ!
あゆみ:・・・・・・?
マイク:アキラは いろんなてんで はんにんに
マイク:つごうがよかった。 そのはんめん
マイク:もっとも きけんな じんぶつだった
マイク:だから キクのつぎに ころしたんだ。
あゆみ:ねえ! はんにんは だれなの?
あゆみ:なぜ あずさまで ころされたの?!
マイク:あずさは たしか
マイク:ゆいごんこうかいのひ、 アキラがだれかと
マイク:あっていた と、 いっていたはずだ。
マイク:つまり そのじんぶつとは・・・
あゆみ:まいく くん、 でんわよ。
熊田:もしもし! くまだぢゃ!
熊田:ついに わしは どえらいことを
熊田:みつけたぞ!
マイク:?!・・・・・・
熊田:あったんぢゃ! れいの タバコさつじんの
熊田:じつれいが!
熊田:ある やくざいしの おんなが じぶんの
熊田:おっとに たがくの ほけんを かけて
熊田:しんふぜんにみせかけた さつじんじけんが
熊田:あったんぢゃ!
熊田:しかし もんだいは ここなんぢゃ。
熊田:なんと そのじけんの たんとうべんごし
熊田:というのが じつは・・・
マイク:まってください!
マイク:そのべんごしの なまえは・・・
- かんだ
マイク:かんだ ですね!
熊田:そうぢゃ! そのとおりぢゃ!
マイク:やっぱり そうだったのか!
マイク:じゃあ かんだが みていた
マイク:ファイルって いうのが・・・!
- 調べる どこ?
マイク:どうしたんだい? ぼくのかおばかり みて。
あゆみ:さっきから きになってたんだけど・・・
あゆみ:アキラは あなたを ころそうと したのに
あゆみ:どうして うみへ
あゆみ:つきおとさなかったのかしら?
マイク:?!・・・・・・
□ NEXT □ |
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