ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者 会話集 後編
会話集
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8章

  1. 8章


  2. 場所移動 新聞社

    あさりしんぶんしゃの しりょうしつです。

  3. 呼ぶ 熊田

    マイク:くまだせんせい! おそくなりました。
    マイク:なにか わかりましたか?

  4. 呼ぶ 熊田

    マイク:あれ? せんせい へんじぐらい
    マイク:してくださいよ。

  5. 呼ぶ 熊田

    マイク:どうしたんだろう。 せんせいってば。
    マイク:まっ、 まさか!

  6. 呼ぶ 熊田

    マイク:せんせい! くまだせんせい!
    マイク:どうしちゃったんですか! せんせい!

  7. 呼ぶ 熊田

    マイク:せんせい! くまだせんせい!
    マイク:どうしちゃったんですか! せんせい!

  8. 呼ぶ 熊田

    マイク:せんせい! くまだせんせい!
    マイク:どうしちゃったんですか! せんせい!

    熊田:なんぢゃい! そうぞうしい!

    マイク:わっ! びっくりした!
    マイク:おどろかさないで くださいよ!
    マイク:ぼくは また てっきり・・・

    熊田:てっきりなんじゃ?
    熊田:めいたんてい くまだは ふじみぢゃ!

  9. 聞く 熊田の事

    マイク:なにか わかったんですか?

    熊田:しらべとった ところなんぢゃが、 つい
    熊田:うとうとと・・・。

  10. 聞く 気づいた事

    マイク:おなじようなじけんは
    マイク:みつかったんですか?

    熊田:みてみい この しりょうのかずを。
    熊田:はっきりいって うんざりぢゃ。
    熊田:なにを かくそう 1さつめを ひろげた
    熊田:とたん ねてしもた。
    熊田:どうじゃ おどろいたぢゃろ?

    マイク:めいたんていが きいて あきれますよ。

    熊田:すまんが いっしょに しらべてくれんか?
    熊田:わしひとりでは おてあげぢゃ。

    マイク:はい。 じゃあ はじめましょうか。

  11. 取る どれ?

    マイク:これは どうかな・・・ おや? あっ!
    マイク:せんせい! これを みてください!

    熊田:なに! なんか みつかったか!

    マイク:セイサンかごうぶつ のことが
    マイク:このページに!
    マイク:ここです・・・ よんでみますね。
    マイク:セイサンかごうぶつに あるしゅの
    マイク:やくひんを はんのうさせ、 ねつを
    マイク:くわえると・・・
    マイク:シアンカすいそ とよばれる ゆうどく
    マイク:ガスが はっせいする。
    マイク:このガスを たりょうに すいこんだばあい
    マイク:ちゅうどくを おこし、 きわめて
    マイク:たんじかんのうちに しぼうする。
    マイク:このガスで しぼうした したいからは
    マイク:セイサンちゅうどく とくゆうの
    マイク:はんのうが でないため・・・
    マイク:しぼう じょうきょうから はんだんする
    マイク:いがいには しいんとして りっしょう
    マイク:することは ふかのうに ちかい・・・!!
    マイク:せんせい! これは・・・

    熊田:うむ! これは ゆうりょくな
    熊田:てがかりぢゃ!

  12. 聞く 気づいた事

    熊田:そういえば そのガスの はなしは
    熊田:むかし きいたことが あるのう。
    熊田:これに やられても ほとんど
    熊田:したいからは なにも わからんそうぢゃが。
    熊田:しかし これを じろうの しいんと
    熊田:するには どうやって そのガスを
    熊田:すいこませたかが わからんと
    熊田:どうしようも ないのう。

    マイク:・・・・・・

    熊田:これだけ わかっただけでも
    熊田:しゅうかくぢゃ。
    熊田:きょうは ひとまず ひきあげようや。

  13. 場所移動 熊田医院

    くまだ いいんです。

    熊田:やれやれ やっと ついたわい。
    熊田:あそこには またいずれ
    熊田:いってみる ひつようは ありそうぢゃの。

  14. 聞く 二郎の事

    マイク:じろうが じさつしたよる あのうらやまで
    マイク:ふたつの ひとかげが もくげき
    マイク:されてたんです。
    マイク:はなしによれば ひとりは いしきが
    マイク:なかったようで もういっぽうの ひとに
    マイク:ひきずられるように してたそうです。
    マイク:もくげきしゃは よみがえった キクと、
    マイク:そのキクに ころされた じろうだと
    マイク:いうんですが・・・

    熊田:なにを ばかな。
    熊田:しんだもんが いちいち よみがえるなら
    熊田:びょういんなど ふようぢゃ。
    熊田:しかし・・・なにものかに ころされた
    熊田:じろうが はこばれるところを もくげき
    熊田:したのかもしれんな。

  15. 聞く 和人の事

    熊田:おまえさん だれから きいたんぢゃ?
    熊田:そんな なまえ。

    マイク:じつは がけのうえで
    マイク:かずとさんの こいびとという ふじみや
    マイク:ゆきこ というひとに あったんです。

    熊田:なに!
    熊田:で、 そのひとは びじん ぢゃったか?!

    マイク:ええ きれいなひと でしたよ。
    マイク:なにか ごぞんじなんですか?

    熊田:いや、 きれいなひとなら いちど
    熊田:あってみたいと おもったんぢゃ。

  16. 聞く 青酸

    熊田:じろうが あのガスで やられたと
    熊田:しても、 もんだいは なぜ ゆびから
    熊田:セイサンはんのうが でたか、ぢゃ。
    熊田:むすびつける なにかが あるはずぢゃが・・

  17. 聞く 気づいた事

    熊田:ところで さっきいっとった
    熊田:ゆきこという おんなは
    熊田:いつでも がけのうえに おるんか?

    マイク:いつでもって わけじゃ ありませんが
    マイク:だいたい 5じくらいに くるようです。

    熊田:と、 いうことは いまぐらいぢゃな。
    熊田:びじんに あいに しゅっぱつじゃ!

  18. 場所移動 崖の上

    うなかみの がけのうえです。

    くまだ せんせいに ごういんに つれて
    こられたものの きょうは ゆきこの
    すがたは みえない。

    熊田:どこにおるんじゃ? その びじんは。

  19. 呼ぶ 雪子

    ここには いないようだ。

    熊田:そう いわんと こえをだして
    熊田:よんでみてくれ。

    マイク:えー、 ぼくが ですか? いやだなあ・・・

  20. 呼ぶ 雪子

    マイク:ゆきこさーん!

    熊田:・・・・・・おらんぢゃないか。

    マイク:しりませんよ。

  21. 調べる どこ?

    マイク:あっ、 このあたりの くさが
    マイク:やたらと ふみつけられている
    マイク:そういえば ところどころ・・・
    マイク:おや? ハイヒールが1つ おちてる・・・

  22. 調べる 辺り

    マイク:きょうは いないみたいですよ。

    熊田:あうまで かえらん!

  23. 聞く 気づいた事

    熊田:きょうは いいてんきぢゃ。
    熊田:どれ、 しおかぜにでも あたってくるか。

  24. 取る ハイヒール

    マイク:いちおう もっておこう。

  25. 場所移動 明神駅

    きょうも また むらびとたちは キクの
    すがたを みたといって さわいでいる。
    くまだせんせいは いっしょには
    こなかった。

    村人:わしらは みたんじゃ!
    村人:みまちがい なんかじゃねえだ!

    きょうは いつもいじょうに
    むらびとたちが さわいでいるようだ・・・

    村人:ゆうべも わしらは みた!
    村人:あんな よなかにであるく おんななぞ
    村人:このむらには おらん!
    村人:もはや まちがいない! キクさんじゃ!

  26. 呼ぶ 駅員

    駅員:あっ、 あなたですか
    駅員:むらびとたちの ようすが へんなんです。

  27. 聞く キクの事

    駅員:こんども また
    駅員:むらびとたちが キクさんを みたっていう
    駅員:じかんと ばしょが、 みょうに いっち
    駅員:してるんですよ。
    駅員:やっぱり むらびとたちは みんな
    駅員:なにか おなじようなものを
    駅員:みている ようですね・・・

  28. 聞く 気づいた事

    駅員:! そうそう さいきんよく このむらに
    駅員:きれいな おんなのひとが こられる
    駅員:ようですが・・・

    マイク:え? ああ ゆきこさんですか?

    駅員:きれいなかたですね。
    駅員:いまの わたしには あのひとのかおを
    駅員:みられるのが ゆいいつの すいくです。
    駅員:なのに・・・ きょうは まだ
    駅員:こないんです。
    駅員:きのう こられたかどうかは わたし、
    駅員:ひばんでしたもので ちょっと・・・ 

  29. 場所移動 崖の上

    うなかみの がけのうえです。

    マイク:なんだ、 きょうは まだ
    マイク:ゆきこさんは きていなかったのか・・・

  30. 調べる 辺り

    マイク:あっ、 せんせいが あんなところに。
    マイク:あぶないなあ・・・
    マイク:・・・あれ?
    マイク:このがけ まえに きたときと
    マイク:どこかが ちがっているような
    マイク:きがする・・・

  31. 呼ぶ 熊田

    マイク:せんせーい、 きょうは
    マイク:きていないんですってー かえりましょう。
    マイク:きこえないのかな? うみのほうばかり
    マイク:みて こっちを むかない・・・

  32. 呼ぶ 熊田

    マイク:せんせーい、 あぶないですよーっ、
    マイク:どうしたんだろ?
    マイク:うみを みつめたまま うごかない。

  33. 呼ぶ 熊田

    マイク:さっきから なにを みてるんですかーっ!
    マイク:せんせーい。

    熊田:たた、 たいへんぢゃ! う、 うみに
    熊田:うみに、 おんなが うかんどる!!

    マイク:なんですって!! どこです! あっ!

    熊田:すぐ けいさつに れんらくぢゃ!


    かけつけた けいさつは おんなのしたいを
    すぐさま ひきあげた。
    それは・・・ ものをいわぬ あずさの
    かわりはてた すがたであった。

    熊田:あやしろけは いったい
    熊田:どうなっとるんぢゃ!
    熊田:まいく くん、 わしは あやしろけへ
    熊田:いって ぜんぞうに はなしてくるわい。

    マイク:わかりました。

    熊田:ぢゃあ あとを たのむぞ。

  34. 聞く 死因

    鑑識:こうさつだ。
    鑑識:のどもとについた あざが みえるだろう。

  35. 聞く 死亡時間

    鑑識:ゆうべの 12じごろだろう。
    鑑識:ころされたあと うみへ
    鑑識:つきおとされたようだ。

  36. 聞く 気づいた事

    鑑識:ここは じさつのめいしょと いわれるだけ
    鑑識:あって、 めったに したいは
    鑑識:あがらないんだが、 たまたまながれついた
    鑑識:ざいもくに ひっかかったんだ。

  37. 調べる 死体

    鑑識:おい! しろうとが かってに
    鑑識:しらべるんじゃない。
    鑑識:だいいち けいさつが すでに しらべた
    鑑識:こといがい なにも みつからんよ。

  38. 調べる 死体

    鑑識:おい! よさないか!
    鑑識:だめだと いっているだろう! ん・・・
    鑑識:おや? どこかで みたかおだと
    鑑識:おもったら きみは うつぎたんてい
    鑑識:じむしょの まいく くんじゃないか。
    鑑識:よし おてなみ はいけんと いこうか。
    鑑識:じぶんで しらべてみるかい?
    鑑識:でも むやみに さわらないように
    鑑識:たのむよ。

  39. 調べる どこ?

    むざんにも くびを しめられたあと
    がけから つきおとされたようです。

  40. 調べる どこ?

    鑑識:そこは もう しらべたよ。

  41. 調べる どこ?

    マイク:あっ! くつが かたほうない。
    マイク:じゃ、 ぼくが がけのうえで みつけた
    マイク:ハイヒールは・・・
    マイク:これ、 がけのうえに おちていましたよ。

    鑑識:ありがとう、 あずからせてもらうよ。

  42. 調べる どこ?

    鑑識:そこは もう しらべたよ。

  43. 調べる どこ?

    マイク:なにも にぎられていないな・・・

  44. 調べる どこ?

    マイク:そうそう、 つめのあたりを よーく
    マイク:しらべなくちゃ・・・
    マイク:あっ! なにかを はげしく ひっかいた
    マイク:ような あとがある!

    鑑識:なに? ほんとうかね!
    鑑識:ちょっと まってくれ。
    鑑識:すぐに しらべるから・・・
    鑑識:おっ! ガイシャの つめのあいだから
    鑑識:にんげんの ひふのいちぶが けんしゅつ
    鑑識:されたぞ。
    鑑識:どうやら おそわれたとき はんにんを
    鑑識:ひっかいたようだ。
    鑑識:さすがだな! いや おそれいったよ。

  45. 調べる 辺り

    みたこともない にんげんも
    あつまっているが・・・・・・ あっ!

    マイク:かおに きずのある おとこがいる!
    マイク:できたばかりの きずのようだ!
    マイク:はなしを きかなければ!

  46. 呼ぶ 辺りの人

    男:わしに なんかようか?

    マイク:そのきずは どうしたんですか!

    男:ねこに ひっかかれただけじゃ。
    男:なんで そんなこと きくんじゃ?
    男:えっ! このはんにんは ひっかききずの
    男:ある おとこ!
    男:ととと、 とんでもない、
    男:わしじゃない しんじてくれ!
    男:じつは・・・
    男:ゆんべおそくまで のみあるいていて
    男:かあちゃんと けんかしただ、 そんとき
    男:ひっかかれて しもうたんじゃ。
    男:うちのかあちゃん こわいんじゃ。

    他の人:んだんだ。 ここの かあちゃんは
    他の人:まっこと おそろすいからのう・・・

    男:ところでのう。 そのばん わしは
    男:みてしもうたんじゃ!
    男:おんなが あるいとったのを!
    男:わしは てっきり キクさんじゃと
    男:おもうて にげだそうと したんじゃが、
    男:こしが ぬけて うごけんかった。
    男:で、 よくみたら
    男:このおんな だったんじゃ!
    男:さらに このおんなのあとを つけるように
    男:おとこが あるいとった!
    男:あれは たしか あやしろけに ときどき
    男:でいりしとる おとこじゃった!

    マイク:ええっ! あやしろけに でいりする
    マイク:おとこといえば すでに しんでいる
    マイク:カンジ、 じろう、 ゆくえふめいの
    マイク:アキラ、 そして ほかには・・・
    マイク:! そのおとこというのは もしや・・・

  47. 場所移動 綾城家

    あやしろけの いまです。

    ぜんぞうの ショックは そうとうのようだ。
    くまだは びょういんへ もどったらしい。

    善蔵:ゆうべの11じごろ やっと
    善蔵:もどられた あずささまを、 もっとつよく
    善蔵:おひきとめ すればよかった・・・!

  48. 聞く ユリの事

    善蔵:もはや ユリさまが
    善蔵:もどられることだけが ゆいいつの
    善蔵:のぞみです・・・

    マイク:じつは・・・
    マイク:ユリさんは・・・ すでに・・・

    善蔵:おおっ! なんということだ!
    善蔵:もうこれで あやしろけは おしまいだ!

    マイク:しかし ユリさんには こどもが
    マイク:いたんです、
    マイク:ただし ゆくえふめいですが、
    マイク:ぼくが きっと・・・

    善蔵:・・・ もはや すべてのことが
    善蔵:どうでも いいように おもわれます・・・

  49. 捜査止める

    マイク:ぜんぞうさん。
    マイク:ぼくは きぼうをすててしまった
    マイク:いらいにんの ちょうさは
    マイク:おことわりします。

    善蔵:・・・・・・

    マイク:ざんねんですが・・・
    マイク:これで しつれいします。

    善蔵:おまちください! わたくしは どうか
    善蔵:しておりました。 なにとぞ!・・・

    マイク:そういって いただけると
    マイク:おもってました!

  50. 聞く あずさの事

    善蔵:ゆうべ あずささまは
    善蔵:ふたたび でかけられるまで どなたかと
    善蔵:でんわで はなしておられました。
    善蔵:なにか はげしく いいあらそって
    善蔵:おられた ようすでしたよ。

  51. 聞く 気づいた事

    善蔵:・・・・・・! あずささまは
    善蔵:でんわを かけるとき しきりに
    善蔵:メモを とられるくせが ありました。

  52. 調べる どこ?

    マイク:つよく かかれた ぶぶんが
    マイク:へこんでいる・・・

  53. 取る どれ?

    マイク:そうだ、 このえんぴつで こすってみれば
    マイク:・・・! なんとか よめるぞ。
    マイク:なになに・・・ うなかみのがけ11じはん
    マイク:アキラとは かんけいない
    マイク:まもなく いさんぶんぱい・・・
    マイク:ユリのこども みつかった!
    マイク:こ、 これは! あずさは ゆうべ
    マイク:でんわのあいてと がけで
    マイク:あう やくそくをしたようだ!
    マイク:そして それは アキラとあっていたという
    マイク:じんぶつかも・・・
    マイク:さらに ユリのこどもを みつけたとは
    マイク:それは いったい・・・!

    善蔵:はまさま
    善蔵:くまだせんせいが およびです。
    善蔵:なにか おはなしが あるそうですので、
    善蔵:すぐに まいりましょう。


    熊田:おお きたか。
    熊田:おっ、 ぜんぞうも いっしょぢゃったか
    熊田:ちょうど よかったわい。
    熊田:あかねが きとるんぢゃ。
    熊田:さっき ばったり あったんぢゃが
    熊田:えらく しんこくなかお しとったから
    熊田:きになって つれてきたんぢゃ。

  54. 呼ぶ 茜

    茜:あずささま まで・・・
    茜:もう あんな おそろしいところには
    茜:いられません!

  55. 見せる 手鏡

    茜:! そ、 それは ・・・ それが
    茜:なんだって いうんです!
    茜:はやく しまってください!
    茜:ぜんぞうさん おせわになりました!
    茜:しつれいします!

  56. 見せる 手鏡

    茜:う、 うそ。 これが どうして
    茜:ここに・・・ そそ、 そんな
    茜:やめてください!! わああっ

    あかねは なきだしてしまった・・・

    茜:・・・もうしわけ ありませんでした・・・
    茜:キクさまを ころしたのは・・・
    茜:このわたし なんです!

    マイク:・・・・・・!!

    あかねは ぽつりぽつりと はなしはじめた。

    茜:・・・じつは キクさまは
    茜:タバコをやめて いなかったのです。
    茜:タバコは わたしが いつも
    茜:かっていました。 おとめしたんですが・・・
    茜:いっぷく つけないと ねむれない、
    茜:そういわれて ことわりきれず・・・
    茜:このことは ゆいごんしょ さくせいに
    茜:みえた かんだせんせいにも
    茜:こぼしておられました。
    茜:あのばんも おくさまは
    茜:いつものように キセルに ひを
    茜:つけられ・・・ まもなく ほっさを
    茜:おこされたようでした。
    茜:あのこげあとは そのとき できたものです。

    マイク:じゃあ タバコいれは あなたが・・・

    茜:・・・はい。 おくさまが こときれて
    茜:いるのを はっけんした わたしは
    茜:とっさに キセルと タバコいれを
    茜:かくしました。
    茜:そして そのあとですぐ ぜんぞうさんを
    茜:よんだんです。
    茜:もうしわけ ありませんでした・・・
    茜:ううっ・・・

    熊田:ばかもん! キクさんの しんぞうは
    熊田:そんなことで とまってしまうものか!
    熊田:このくまだが ほしょう してやる。
    熊田:けっして おまえの せいじゃない。
    熊田:ぢゃから・・・ もう なくな。
    熊田:やしきで やすんどれ。

  57. 呼ぶ 善蔵

    善蔵:わたくし あかねに ついておいて
    善蔵:やりたいのですが。

    マイク:そうして あげてください。

  58. 呼ぶ 熊田

    熊田:やれやれ おどろかされたわい。

  59. 聞く あずさの事

    熊田:あずさの しにかたは カンジや
    熊田:じろうのような ふしんなてんが
    熊田:まったくないのう。
    熊田:カンジは ナイフで さされたとき
    熊田:すでに しんでいたらしいと
    熊田:いうことぢゃし、
    熊田:じろうにしても なにか ふしぜんぢゃ・・・
    熊田:あずさは じけんとは
    熊田:むかんけい なんぢゃろうか?

    マイク:・・・・・・

  60. 聞く タバコ入れ

    熊田:キクさんにしても、 きんえんちゅう
    熊田:だった あずさにしても、 タバコの
    熊田:すきなやつばかり ぢゃのう。
    熊田:かいぼうけっかを きいたとき けいさつが
    熊田:いっとったが、カンジも じろうも
    熊田:かなりの ヘビースモーカーだったようで、
    熊田:はいが まっくろ ぢゃったそうぢゃ。

  61. 思い出す

    マイク:? まてよ シアンカすいそは たしか
    マイク:あるやくひんに はんのうさせた セイサン
    マイク:かごうぶつに ねつを くわえると
    マイク:はっせいするんだったな・・・
    マイク:ねつをくわえる・・・ そうか これだ!!
    マイク:せんせい これですよ!
    マイク:じろうの ゆびについた セイサンと
    マイク:シアンカすいそを むすびつけるものは!

    熊田:! なんだと いうんじゃ!

  62. たばこ

    マイク:たばこ ですよ!

    熊田:なるほど! セイサンいりの タバコに
    熊田:ひをつけると ガスが はっせいする!
    熊田:それを すいこんだものは・・・ そうか!
    熊田:タバコから しみだした セイサンが
    熊田:じろうのゆびに ついたわけぢゃな!

    マイク:たぶん じろうは セイサンタバコで
    マイク:ころされたあと じさつのように
    マイク:ぎそう されたんでしょう。
    マイク:カンジを あらかじめ このほうほうで
    マイク:ころし、 どぞうまで はこんだあと
    マイク:ナイフを つきたてることも
    マイク:これならば かんたんだ。
    マイク:ただ きんえんちゅうの あずさだけには
    マイク:このほうほうは つかえなかった。
    マイク:だから あずさは・・・ ん!
    マイク:もしや キクさんも このほうほうで!!

    熊田:まいく くん!
    熊田:これは かぐらでらへ いかにゃならんな!

    マイク:せんせい! いそぎましょう!!


    かぐらでら です。

    まいく と くまだは げんしんに
    ことのすべてを はなした。

    マイク:げんしんさん!
    マイク:いまや もう キクさんの・・・

    玄信:はかを あばいてみようと いうんじゃろ、
    玄信:しかし・・・
    玄信:それだけはのう・・・

  63. 聞く キクの事

    マイク:けいさつに キクさんの いたいを
    マイク:しらべてもらえば じけんの いとぐちが
    マイク:つかめるかも しれないんですよ!

    玄信:しかしのう・・・・・・

  64. 調べる どこ?

    マイク:ここに ねむっている キクさんが
    マイク:タバコさつじんの さいしょの ぎせいしゃ
    マイク:かもしれないんです!

    玄信:しかしのう・・・・・・

  65. 開ける どこ?

    玄信:しかしのう・・・・・・

    マイク:げんしんさん! わかってください。
    マイク:これいじょう はんにんを のばなしに
    マイク:できないんです!

    玄信:・・・ よし わかった!
    玄信:たしかに きみの いうとおりじゃ!
    玄信:いますぐ けいさつを よぶか!

    かずかずの なぞをひめた キクのすがたが
    いままさに あなたのめのまえに
    あらわれようと している・・・

    なんと、 はかのなかに
    キクのいたいは なかった!
    かわりに ひとりのおとこの したいが
    そこには あった。

    鑑識:これは あやしろ アキラだ。
    鑑識:こんなところで しんでいたとは!

    マイク:アキラは すでに しんでいたのか!

  66. 呼ぶ 熊田

    熊田:いや! これは いがいぢゃった!

  67. 聞く 死亡時間

    熊田:ここに うめられて かなりじかんが
    熊田:たっとるようぢゃが・・・
    熊田:おい! こりゃ どうみても・・・
    熊田:カンジよりさきに しんどるぞ!

    マイク:えっ! じゃあ カンジを
    マイク:ころしたのは アキラじゃなかったんだ!

  68. 呼ぶ 鑑識

    鑑識:ん! なんだい?

  69. 聞く 死因

    鑑識:ぼくさつだな。 はかの てっぺんに
    鑑識:のっている いしで うしろから
    鑑識:やられたようだ。

    マイク:ちのあとは そのとき ついたんだ・・・

    鑑識:それから、 はんにんを およがせるために
    鑑識:したいが みつかったことは
    鑑識:ほうどう しないことに
    鑑識:けってい したからね。

  70. 聞く 死亡時間

    鑑識:このだんかいでは
    鑑識:まだ はっきり いえないが
    鑑識:キクという ひとよりも あとだろうね。

  71. 聞く 死体

    鑑識:ここに うめられて ずいぶん たつようだ。
    鑑識:ふはいが ひどい。
    鑑識:それよりも きみの いったとおり
    鑑識:ガイシャの ポケットから セイサン
    鑑識:はんのうのある きざみタバコが
    鑑識:わずかだが でてきたよ。

  72. 調べる どこ?

    マイク:ぼくの もっている しゃしんとは
    マイク:ずいぶん かんじが ちがっているな・・・
    マイク:これが アキラなのか・・・
    マイク:あんまり ちかづいて みてみたいとは
    マイク:おもわないけど・・・
    マイク:・・・おや、 このかお どこかで・・・

  73. 思い出す

    マイク:・・・ あっ! お、おもいだしたぞ!
    マイク:ぼくは あのよる うなかみのがけで・・・
    マイク:このおとこに・・・ そうだ!
    マイク:あれは じこなんかじゃない!!
    マイク:ぼくは アキラに おそわれたんだ!


    あゆみ:ええっ! あなたは アキラに
    あゆみ:おそわれたんですって!
    あゆみ:なにか おもいだしたのね!

  74. 推理する

    マイク:キク、 カンジ、 じろうの 3にんは
    マイク:あやしろしょうじを わがものに
    マイク:しようとする じんぶつに
    マイク:セイサンタバコで ころされた
    マイク:キクの タバコいれに セイサンいりの
    マイク:タバコを しのばせたのは そいつに
    マイク:りようされた アキラのしわざだ
    マイク:だから それを ちょうさにいった
    マイク:ぼくに きけんをかんじた アキラは
    マイク:あのばん ぼくをでんわで がけまで
    マイク:よびだし おそいかかってきた
    マイク:あたまを なぐりつけたうえ
    マイク:じこでしんだように みせかけるため
    マイク:くさむらへ つきおとしたんだ!

    あゆみ:・・・・・・?

    マイク:アキラは いろんなてんで はんにんに
    マイク:つごうがよかった。 そのはんめん
    マイク:もっとも きけんな じんぶつだった
    マイク:だから キクのつぎに ころしたんだ。

    あゆみ:ねえ! はんにんは だれなの?
    あゆみ:なぜ あずさまで ころされたの?!

    マイク:あずさは たしか
    マイク:ゆいごんこうかいのひ、 アキラがだれかと
    マイク:あっていた と、 いっていたはずだ。
    マイク:つまり そのじんぶつとは・・・

    あゆみ:まいく くん、 でんわよ。

    熊田:もしもし! くまだぢゃ!
    熊田:ついに わしは どえらいことを
    熊田:みつけたぞ!

    マイク:?!・・・・・・

    熊田:あったんぢゃ! れいの タバコさつじんの
    熊田:じつれいが!
    熊田:ある やくざいしの おんなが じぶんの
    熊田:おっとに たがくの ほけんを かけて
    熊田:しんふぜんにみせかけた さつじんじけんが
    熊田:あったんぢゃ!
    熊田:しかし もんだいは ここなんぢゃ。
    熊田:なんと そのじけんの たんとうべんごし
    熊田:というのが じつは・・・

    マイク:まってください!
    マイク:そのべんごしの なまえは・・・

  75. かんだ

    マイク:かんだ ですね!

    熊田:そうぢゃ! そのとおりぢゃ!

    マイク:やっぱり そうだったのか!
    マイク:じゃあ かんだが みていた
    マイク:ファイルって いうのが・・・!

  76. 調べる どこ?

    マイク:どうしたんだい? ぼくのかおばかり みて。

    あゆみ:さっきから きになってたんだけど・・・
    あゆみ:アキラは あなたを ころそうと したのに
    あゆみ:どうして うみへ
    あゆみ:つきおとさなかったのかしら?

    マイク:?!・・・・・・

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