- 6章
- 場所移動 明神駅
みょうじんえきです。
むらびとが さわいでいます。
男A:みたんじゃ! わしは キクさんを
男A:みてしもうた! ほんとうだで!
男B:えっ?! わしも ゆんべ このめで
男B:みた! ありゃ ぜったい キクさんじゃ!
- 呼ぶ 駅員
駅員:あっ、 あなたですか
駅員:むらびとたちの ようすが へんなんです。
駅員:キクさんを みたっていう ひとが
駅員:きゅうに ふえちゃってるんですけど・・・
マイク:?!・・・・・・
- 聞く キクの事
駅員:ふしぎなことに キクさんを みたっていう
駅員:じかんが だいたい みんな おなじような
駅員:じかんなんです。
駅員:いったい なにを みたんでしょう?
駅員:まさか ほんとうに・・・
駅員:うっ、
駅員:こわいことを かんがえてしまった。
- 聞く 気づいた事
駅員:そうそう、 くまだせんせいが
駅員:さっき けっそうをかえて どこかへ
駅員:ゆかれましたけど・・・
駅員:また なんか あったんですか?
- 呼ぶ 辺りの人
村人:キクさんが よみがえったのじゃ!
村人:たたりじゃ、 あ、 あやしろけの
村人:たたりじゃあ!
村人:キクさんが やってくる!
村人:キクさんが やってくる!
村人:おそろしやー!
- 聞く 伝説
村人:でんせつは ほんとう じゃった!
村人:キクさんの はかは きっとからっぽじゃ!
マイク:?! そんな ばかな・・・ でも
マイク: むらびとたちは なにかを
マイク:みたようだが・・・?
- 場所移動 神楽寺
かぐらでら です。
マイク:げんしんさん こんにちわ。
玄信:えっ! お、 おう あんたか。
玄信:ひさしぶりじゃのう。
- 開ける どこ?
玄信:こ、 こらっ! なにをする。
玄信:はかを あばくなどという。
玄信:ばちあたりなことは ぜったいにならんぞ!
- 調べる どこ?
玄信:よさんか!
玄信:しらべたって もう ちのあとなど
玄信:ついて・・・ し、 しまった!
マイク:えっ? ちのあと? げんしんさん。
マイク:いったい なんのはなしです?!
玄信:!・・・・・・
- 聞く 気づいた事
玄信:じつは・・・ このあいだ はかいしを
玄信:しらべてみると・・・
玄信:はかいしの うえのほうが どうも
玄信:うごかされた ようなんじゃ。
玄信:おまけに そこには ちの ようなものが
玄信:ついとったんじゃ。
玄信:ちょうど カンジさんとやらが
玄信:ころされる すこしまえ じゃったし
玄信:これいじょう さわぎになっても いかんと
玄信:おもって だまっておったんじゃが・・・
玄信:も、 もちろん わしは キクさんが
玄信:よみがえったなどとは おもっとらんぞ。
- 聞く 気づいた事
マイク:まだ なにか かくして いませんか?
玄信:・・・・・・じつは、
玄信:こんなものが おちとったんじゃ。
それは ふるびた てかがみだった。
てかがみのうらには きみょうな えが
かかれていた。
ちゅうおうに まんじのしるしが、 そして
むかって みぎに うさぎ、 ひだりに とり、
うえに ねずみ、 したには うまの えが
それぞれ えがかれている。
マイク:なんのことだろ これ?
玄信:さあのう・・・
玄信:どうぶつは それぞれ ほうがくを
玄信:あらわしている ようじゃが・・・?
- 聞く 手鏡
マイク:これは いったい・・・?
玄信:ここから がけにつうじている
玄信:さかの とちゅうに おちとったんじゃ
玄信:よくみてみい。
マイク:おや? あやしろけの かもんが ある。
玄信:そうなんじゃ。 こんなものが おちてたと
玄信:いったら むらびとたちが なにを
玄信:いいだすやら・・・
玄信:きのうも はかを あばいてみようという
玄信:むらびとを しかりつけてやった
玄信:ところなんじゃ。
マイク:これ あずからせて もらって
マイク:いいでしょうか?
玄信:かまわんとも。
玄信:たしか あんたは たんてい じゃったな。
玄信:なにかの てがかりに なればよいが・・・
玄信:みょうな かくしだてして すまんかったの。
- 場所移動 綾城家
善蔵:おかえりなさいませ はまさま。
善蔵:なにか わかりましたか?
善蔵:! そそ それは!
善蔵:そのてかがみは!!
マイク:?!・・・・・・
- 聞く 手鏡
善蔵:それは、 キ、 キクさまが
善蔵:あいよう されていた てかがみで
善蔵:あかねが た、 たしかに・・・
善蔵:キクさまを まいそうするとき・・・
善蔵:ひつぎのなかに いれたものです!
善蔵:ま、 まちがい ありません!!
マイク:?!・・・・・・
- 聞く 気づいた事
善蔵:わ、 わたくし ゆうべは ごしょうちの
善蔵:とおり はやく やすみました。
善蔵:うとうとと しかけた そのときなんです!
善蔵:げんかんのほうで ものおとが しまして
善蔵:めがさめました。
善蔵:あずささまかと おもって すぐに
善蔵:でたのですが もう だれも・・・!
しんじられない はなしだが
このぜんぞうさんの おびえかたは
ただごとじゃない・・・
- 場所移動
マイク:とりあえず がけへ きてしまったけど・・・
マイク:これから どうしようかな。
マイク:なにか しらべることが
マイク:あったはずだが・・・?
- 思い出す
マイク:そうだ、 かずとのことを
マイク:くわしく しらべようと おもってたんだ。
マイク:とは いうものの・・・ だれもいないや。
マイク:ゆきこさんに あって
マイク:はなしを きければ いいのだが・・・
- 場所移動 天地の部屋
あまちの マンション です。
天地:やあ まいく くん。どうだい?
天地:おまもりのことは わかったかい?
マイク:いえ それが・・・ だれも
マイク:しらないって いうんです。
天地:そうか。 じゃあ きっと きみの
天地:こじんてきなこと なんだろうね。
天地:まだ きおくが かんぜんじゃないわけだ。
天地:きみのきおくが もどることを
天地:こころから いのってるよ。
- 聞く 自分の事
天地:きみの きおくが すっかり もどれば
天地:ぼくだって うれしいよ。
天地:じけんも たいへんだろうけど じぶんの
天地:ことを おろそかに しないようにね。
天地:きみのきおくが もどることを
天地:こころから いのってるよ。
- 聞く お守り
天地:やはり きみは たしかに
天地:おまもりと いっていたよ。
天地:ききまちがい じゃないと おもうなあ。
- 聞く 気づいた事
天地:じつは しごとの つごうで しばらく
天地:るすに するんだ。
- 場所移動 綾城家
あやしろけの いまです。
善蔵:はまさま! ユリさまの
善蔵:おさななじみの ごふじんがおみえです!
婦人:はじめまして。
婦人:おおにし かつこ ともうします。
- 聞く ユリの事
婦人:ユリが こちらのいえを でてから
婦人:まもなく 1まいの はがきを
婦人:うけとりました。
マイク:?!・・・・・・
- 聞く ユリの事
婦人:はがきを もらった どうじ ユリは
婦人:やつかちょうという まちに
婦人:すんでいたようです。
婦人:くろうも あったようですが
婦人:かけおちした かたと
婦人:しあわせに くらしていたようで
婦人:わたくしも よろこんでいました。
- 聞く 葉書
婦人:いま てもとに ございませんので
婦人:ごじつ おとどけいたします。
婦人:そのかわり これを おもちしました。
ふじんは ふるびた しゃしんを さしだした。
とても うつくしいじょせいが やさしく
ほほえんでいる・・・
婦人:とうじの ユリの しゃしんです。
婦人:おもちください。
- 呼ぶ 善蔵
善蔵:はい、 ごようでしょうか。
- 聞く ユリの事
善蔵:はまさま! さっそく
善蔵:やつかちょうに いってください。
善蔵:てがかりが きっとございます!
マイク:すぐに いってみなきゃ。
マイク:・・・ でも なにかひとつ ようじを
マイク:わすれているような・・・
- 思い出す
マイク:そうだ。 ゆきこに あって
マイク:かずとのことを ききたかったんだ・・・
- 場所移動 神楽寺
かぐらでら です。
玄信:おお、 あんたかね。
玄信:これからは できるかぎり
玄信:きょうりょくさせて もらうからの。
- 聞く キクの事
玄信:キクさんは だんなが なくなってから
玄信:いろいろと くろうなさったんじゃ。
玄信:だんなが おかした あやまちを ひとりで
玄信:せおって いきてきた ひとなんじゃよ。
- 聞く 和人の事
玄信:かずとか・・・ たしかに ユリには
玄信:かずとという おとうとがおった。
玄信:いまは どこにおるのやら・・・
マイク:やっぱり かずとのことは ゆきこさんに
マイク:きくしか ないのかなあ・・・
- 聞く キクの事
マイク:キクさんが かずとさんたち おやこを
マイク:おいだして しまったそうですが。
玄信:たしかにな・・・ じゃが キクさんは
玄信:そのことを こころから くやんでおった。
玄信:じぶんは どうかしておったとな・・・
- 聞く 和人の事
玄信:あのおやこは、 キクさんをうらんどった
玄信:かもしれん。
玄信:むりもない はなしじゃが・・・
- 聞く ユリの事
マイク:ユリさんと かずとさんは とても
マイク:なかがよかったと きいていますが。
玄信:そうじゃ。 ユリが おったら
玄信:あのおやこが やしきをでることも
玄信:なかったかもしれん。
玄信:あのおやこが あやしろけを でたのは
玄信:ユリが やしきをでた よくとしぐらいの
玄信:ことじゃった。
玄信:まだ 14,5のむすこをつれた
玄信:あの ははおやは さぞ
玄信:くろうしたことじゃろう・・・
- 聞く 綾城家
マイク:かずとさんたち いがいに あやしろけに
マイク:うらみを いだくようなひとに
マイク:こころあたりは ありませんか?
マイク:じさつした かぞくが いたそうですが・・・
玄信:!・・・
玄信:キクさんは もう じゅうぶんに だんなの
玄信:つみほろぼしを したはずじゃ。
玄信:まだ うらんどるものが おるとすれば・・・
玄信:キクさんも うかばれん ことじゃのう・・・
玄信:わしが しっていることは こんなもんじゃ。
玄信:ちっとは やくに たちそうかの?
マイク:ええ、 ありがとうございました。
- 場所移動 崖の上
うなかみの がけのうえです。
平吉:おや? また あんたか。 さては あの
平吉:べっぴんさんに あおうと おもうてきたな。
平吉:ざんねんじゃが きょうはまだ きとらんぞ。
- 聞く 気づいた事
平吉:あの むすめさんに あいたいんじゃろ?
平吉:かのじょのことで わしは いいことに
平吉:きづいたんじゃぞ。
- 聞く 気づいた事
平吉:それはのう・・・
平吉:ひ・み・つじゃ! かっかっか!
- 調べる 辺り
平吉:おらんと ゆーとるのに きっきっきっ!
- 呼ぶ 雪子
マイク:ゆきこさーん!
平吉:よべど さけべど かのじょは おらん。
平吉:けっけっけっ!
- 呼ぶ 雪子
マイク:ゆきこさーん!
平吉:なかなか しぶとい おとこじゃのう。
平吉:どりょくに めんじて わしのひみつを
平吉:おしえてやる!
平吉:と、 おもったら おおまちがいじゃ!
平吉:うひょひょひょ!
- 呼ぶ 平吉
マイク:おとこまえの へいきちさーん!
平吉:おっ! なかなか しょうじきなやつ。
平吉:しかたない おしえてやるか。
平吉:あのむすめさんが ここへ くるのは
平吉:だいたい 5じくらいじゃから そのころに
平吉:くれば たぶん あえるぞ。
- 場所移動 綾城家
あやしろけの いまです。
- 呼ぶ 婦人
善蔵:はまさま。
善蔵:ごふじんには ひがくれるまえに
善蔵:おひきとり ねがったほうが・・・
マイク:・・・・・・
- 聞く
マイク:あっ! いま なんじでしょうか!
善蔵:そろそろ 5じに なるころです。
- 場所移動 崖の上
うなかみの がけのうえです。
ゆきこが たっている。
雪子:あら。 あなたは・・・
- 聞く 和人の事
マイク:かずとさんのことで
マイク:なにか しっていることが あれば、
マイク:ぜひ はなしてください。
雪子:そうね・・・このあいだ いったわね。
雪子:かずとが ほうりつの べんきょうを
雪子:するために いってしまったってこと。
雪子:そのきっかけと なったのは あるひとから
雪子:うけとった いっつうの
雪子:てがみだったらしいわ。
雪子:くわしくは はなさなかったけれど。
雪子:そのてがみを よんだ かれは つよく
雪子:ほうりつの むじゅんを かんじたと、
雪子:いっていたわ。
雪子:そして おかあさまが なくなられると
雪子:かれは すぐに まちを でていったの。
- 聞く 気づいた事
マイク:ほかには とくに ありませんか?
雪子:そういえば・・・
雪子:かずとは あやしろけのことを
雪子:あまり はなしたがらなかったわ。
雪子:わたし そろそろ いかなくっちゃ。
雪子:きょうも かれに あえなかったけど・・・
- 場所移動 八束町
やつかちょうです。
みしらぬ おとこが たっています。
- 呼ぶ
マイク:すみません。
マイク:ちょっと おたずねしますが・・・
男:すまない。 いま いそいでいるんだ。
男:それに ぼくは このとちのものじゃ
男:ないんだ、 しつれい。
おとこは いってしまった。
- 呼ぶ 辺りの人
人:はい? なにか・・・?
- 聞く 気づいた事
人:ごめんなさい。 ひっこしてきて
人:ひが あさいもので・・・
人:だがしやの おばあちゃんなら
人:このまちの たいていのことを
人:しっているはずです。
人:よんできて あげましょう。
人:ちょっと まってて くださいね。
年寄り:なんか ようですかいの。
- 聞く ユリの事
マイク:あやしろ ユリ というひとを
マイク:ごぞんじ ないでしょうか?
年寄り:あやしろ ユリ? あやしろねえ。
年寄り:なんか きいたこと あるような・・・
年寄り:このとしになると わすれっぽくなって
年寄り:いけませんわ。 それに
年寄り:このまちも ずいぶん ようすが
年寄り:かわりましてなあ。
年寄り:むかしあった いえも ひとも ずいぶん
年寄り:すくのう なっとりますからなあ。
- 聞く 気づいた事
年寄り:さいきん よう ひとが たずねて
年寄り:こられますわ。
年寄り:みなさん おなじようなことを きいて
年寄り:ゆかれますなあ。
マイク:・・・というと ぼくのほかにも だれか?
マイク:おばあちゃん、 それ どんなひとでした?
年寄り:へえ、 へえ、 ことしで 80に
年寄り:なります・・・ はい、 はい。
マイク:だめだ こりゃ。
- 場所移動 空木事務所
あゆみ:おかえりなさい。 まいく くん。
あゆみ:なにか わかったの?
あゆみ:わたしの ちょうさだけど、
あゆみ:アキラと あっていたのは
あゆみ:じろうじゃ なかったわ。
あゆみ:でも 40さいまえで しんしふうの
あゆみ:だんせいだった ということは
あゆみ:まちがいない みたいよ。
あゆみ:それから もうひとつ・・・
あゆみ:いま、 あやしろしょうじの
あゆみ:うんえいに おける ちゅうしんじんぶつは、
あゆみ:そうだんやくの かんだ みたいよ。
マイク:!・・・・・・
- 推理する
かずとは あやしろけを うらんでいたのか?
そして かずとに ほうりつかを めざす
きっかけとなった てがみとは・・・
あゆみ:まいく くん
あゆみ:めんきょしょう かえしておくね。
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