- 7章
- 場所移動 明神駅
みょうじんえきです。
あいかわらず むらびとたちが
キクのことを あれこれ はなしている・・・
- 呼ぶ 辺りの人
男A:みたんじゃ! わしは キクさんを
男A:みてしもうた! ほんとうだで!
男B:えっ?! わしも ゆんべ このめで
男B:みた! ありゃ ぜったいに キクさんじゃ!
- 呼ぶ 辺りの人
村人:はい わたしも あやしい ひとかげの
村人:うわさは きいたことが ありますだ。
べつの むらびとが こたえました。
村人:うらやまで はたけしごとを しておる
村人:わたしの いとこが あの くびつりが
村人:あった まえのばんに ひとかげを みたと
村人:いっておりましただ。
マイク:?!・・・・・・
村人:いとこでしたら きょうも はたけに
村人:でていると おもいますだよ。
- 場所移動 裏山
だれも いません。
- 調べる 辺り
じろうのしたいは かたずけられ
あたりは しずまりかえっている・・・
- 呼ぶ 辺りの人
マイク:だれも いないようだ。
マイク:よんでも むだだろう・・・
村人:そうでもないぞ。 なんかようか?
マイク:えっ?
マイク:あなたは だれですか?
村人:ただの とおりすがりだべ。
村人:あんた このあいだ ここで くびつりが
村人:あったのを しっとるか?
- 聞く 気づいた事
村人:わしは あのまえのばんに ここで
村人:ひとかげを みたぞい。
マイク:?!・・・・・・
- 見せる 免許証
マイク:このひとが ここで
マイク:じさつ したんですけど・・・
マイク:あなたが みかけたひとじゃ
マイク:ありませんか?
村人:すこし はなれとったし、 くらかったから
村人:かおまでは わからなんだが
村人:ひとかげは ふたりだった。
村人:ひとりは よいつぶれていたのか、
村人:もういっぽうのひとに よりかかるように
村人:あるいとった。
村人:いや あるいとった というより
村人:どちらかと いえば ひきずられる という
村人:かんじだったな。
村人:そうか このひとがなあ きのどくに。
村人:どりゃどりゃ・・・
村人:あやしろ じろう・・・ なに!
村人:しんだのは あやしろけのひと じゃと!
村人:じゃあ わしの みたのは・・・
村人:キ、 キクさんじゃ!!
村人:あの ひとかげは キクさんが このひとを
村人:ころして ここへ つれてくるところ
村人:だったんじゃ!
村人:え、 えらいもんを みちまっただ!!
むらびとは あわてて
にげていってしまった。
しかし いったい なにを みかけたと
いうんだろう?
- 場所移動 綾城家
あやしろけの いまです。
善蔵:はまさま
善蔵:ごふじんが さっそく
善蔵:はがきを とどけて くださいましたよ。
善蔵:こちらです。 ごらんください。
- 調べる 葉書
きれいなじで かかれた はがきだ。
やさしい ぶんしょうは ユリの
ひとがらを かたっているようだ。
- 調べる 葉書
マイク:おっと、 じゅうしょを かくにん
マイク:しておかなくちゃあ・・・
マイク:やつかちょう 1ちょうめ・・・ やはり
マイク:ユリは やつかちょうに すんでいたんだ。
マイク:すぐに やつかちょうへ・・・ ん?
マイク:でんしゃの じかんまで まだ
マイク:だいぶあるな。
- 聞く 和人の事
善蔵:もう 20ねんあまり おあいしては
善蔵:おりません。
善蔵:きっと りっぱな ほうりつかに
善蔵:なられている ことでしょう・・・
- 聞く 神田の事
善蔵;まえに おはなししたこと ぐらいで・・・
善蔵:あっ、
善蔵:おとしは かずとさまと
善蔵:おなじくらいだと おもいますが・・・!
善蔵:はまさま!
善蔵:すでに かずとさまが ほうりつかに
善蔵:なられているとすれば かんださまと
善蔵:おしりあいでは ないでしょうか?
善蔵:はまさま
善蔵:くまだせんせいが もどられた ようですよ。
善蔵:きゅうしんの ふだが はずれておりました。
- 場所移動 熊田医院
くまだ いいんです。
くまだせんせいが かえっていた。
えらく しんこくなかおを している。
マイク:せんせい。 どこへ いってたんですか?
熊田:うむむむ・・・
- 聞く 二郎の事
熊田:じつは あのあと ずうっと
熊田:かんがえとったんぢゃが・・・
熊田:たしかに じろうが じさつするのは
熊田:ふしぜんぢゃと おもった わしは
熊田:じろうの けんしを
熊田:やりなおさせてくれと いいに
熊田:けいさつびょういんへ いってきたんぢゃ。
マイク:! で、 どうだったんです?
熊田:けいさつは しぶしぶ りょうかい
熊田:しおった。
熊田:で、 いろいろやってみたが やはり
熊田:なんにも でてこない。
熊田:おもいすごし だったかと おもって
熊田:あきらめかけた そのときぢゃ!
熊田:じろうの からだのいちぶから わずかでは
熊田:あるが セイサンはんのうが
熊田:みとめられたんぢゃ!
マイク:?!・・・・・・
- 聞く 青酸
マイク:! じゃあ じろうは どくさつと
マイク:いうことに・・・?!
熊田:ところがぢゃ セイサンはんのうが あった
熊田:ばしょが みぎての ひとさしゆびと
熊田:なかゆびの あたりだけで ほかからは
熊田:まったく でんかった。
熊田:つまり ちょくせつ しぼうした
熊田:げんいんとは いえないんぢゃ・・・
- 調べる どこ?
マイク:せんせい? やたらに はりきって
マイク:おられませんか?
マイク:めが マジですよ。
熊田:ふっふっふっ わかるかね。
熊田:このじけんの なぞは わしがとく!
熊田:ぢゃぢゃぢゃぢゃーん!
熊田:めいたんていくまだ ここに
熊田:たんじょうぢゃ!
- 見せる 葉書
熊田:さすが ユリさん。 うつくしい もじぢゃ。
熊田:そうか やつかちょうにのう・・・
熊田:ほう ユリさんは とおやま というひとと
熊田:けっこんしたんか・・・
マイク:あっ、 そうか。 ユリは けっこんして
マイク:みょうじが かわってたんだ。
マイク:やつかちょう 1ちょうめ とおやま ユリ。
マイク:これだけ わかれば じゅうぶんだ。
熊田:おい! わしは いまから しんぶんしゃの
熊田:しりょうしつに ゆくぞ!
熊田:かこに おなじような じけんが
熊田:あったかもしれんし、 いっしょにくるか?
マイク:びょういんを ほったらかしといて
マイク:いいんですか?
マイク:ぼくは まず やつかちょうへ
マイク:いってきます。
熊田:ならば あとで くるがよい。
熊田:いってくるぞ。 はんにん たいほは、
熊田:じかんの もんだいぢゃ!
- 場所移動 八束町
やつかちょうです。
マイク:あれっ? 1ちょうめと いえば
マイク:このあたり じゃないか。
マイク:それらしい いえが みあたらないけど・・・
- 呼ぶ 年寄り
年寄り:なんか ようですかいの。
マイク:おばあさん こんにちわ。
年寄り:おや? あんたは・・・
年寄り:みたこと あるような・・・
年寄り:さいきん ものわすれが ひどう
年寄り:なりましてなあ。
ほんとうに ものわすれが ひどいようだ。
- 聞く ユリの事
マイク:とおやま ユリ というひとを
マイク:ごぞんじですか?
年寄り:とおやま ユリさんなら
年寄り:よう しっとります。
年寄り:ほんに きだてのいい うつくしいひと
年寄り:でしたからのう。
- 見せる 写真ユリ
マイク:その うつくしい ユリさんは
マイク:このしゃしんの ひとですね。
年寄り:そうそう このかたが とおやま ユリさん
年寄り:ですわ。
- 聞く ユリの事
年寄り:むかし このあたりに とおやま ユリさん
年寄り:という うつくしいひとが おられましてな。
年寄り:そらあ きだてのいい ひとでしたわ。
- 聞く ユリの事
マイク:とおやま ユリさんは このあたりに
マイク:すんでいたんですね?
年寄り:そうです、 たしかに このあたりに
年寄り:すんでおられましたわ。
- 見せる 葉書
マイク:ところが このはがきの じゅうしょには
マイク:とおやまという いえが みあたらないん
マイク:ですけど。
年寄り:それも そのはずじゃ、 17ねんほどまえ
年寄り:かじで やけてしもうてのう。
年寄り:そのかじで ユリさんは きのどくに・・・
年寄り:しんでしまわれたんですわ。
マイク:えっ なんだって!
マイク:ユリは もうすでに しんでいたのか!
- 聞く ユリの事
年寄り:ユリさんは ひっしの おもいで
年寄り:あかんぼうを たすけだして
年寄り:おおやけどを おったんじゃ。
マイク:! ユリさんには こどもが いたんですか。
マイク:?!・・・・・・
- 聞く 赤ん坊
年寄り:そのこは ユリさんが せいぜん
年寄り:したしく なさってた やまもと さわこ
年寄り:という ひとに ひきとられたんですわ。
- 聞く 気づいた事
年寄り:さいきん よう ひとが たずねて
年寄り:こられますわ。
年寄り:みなさん おなじようなことを きいて
年寄り:ゆかれますなあ。
年寄り:さっきも みなりの りっぱなかたに
年寄り:やまもとさんの いえを きかれた
年寄り:ところですわ。
マイク:?!・・・・・・
年寄り:やまもとさんの いえは 3ちょうめにある
年寄り:アパートですわ。
- 場所移動 アパート
おしえられた ばしょに アパートが
あった。
ここに ユリのこどもが いるのだろうか。
マイク:ごめんください、
おばさん:はい。・・・ どちらさまですか?
おや? このひと どこかで あったこと
あるような・・・
マイク:たんていの はまと もうします。
マイク:とおやま ユリさん というひとのことを
マイク:おききしたいのですが・・・
- 聞く ユリの事
おばさん:おなまえは きいたことが ありますが
おばさん:ちょくせつの しりあいでは
おばさん:ないんです・・・
マイク:?!・・・・・・
- 聞く 火事
おばさん:むかし とおやまさんという
おばさん:おたくが ぜんしょう したそうです。
おばさん:ユリさん というかたは おきのどく
おばさん:でしたが、 あかんぼうは ひだりかたに
おばさん:やけどを おっただけ だったそうです。
- 聞く 赤ん坊
おばさん:そのあかんぼうを とうじ こじいんを
おばさん:けいえいしていた わたしの ははの
おばさん:さわこが ひきとって そだてたのです。
おばさん:わたしは、
おばさん:やまもと さわこの むすめの
おばさん:もとこ と、 もうします。
- 聞く 佐和子の事
おばさん:さわこは せんじつ なくなりました。
おばさん:けいえいしていた こじいんを むりやり
おばさん:たちのかされまして・・・
おばさん:そのショックで ねこんでしまい・・・
- 聞く 赤ん坊
おばさん:さわこは さいごまで その
おばさん:こどものことを しんぱい していました。
- 聞く 赤ん坊
おばさん:こみいった じじょうが ありまして
おばさん:すてごだと いうことにして そだてていた
おばさん:ようです。
- 聞く 事情
おばさん:それは もうしあげられませんが、
おばさん:そのこは あるひ なにかに
おばさん:きづいたのか・・・
おばさん:ははのもとを とびだしてしまって
おばさん:それっきり だということです。
マイク:ところで もとこさん、
マイク:どこかで おめにかかったような
マイク:きがするんですが・・・
おばさん:はあ? はじめてだと おもいますよ。
マイク:そうですか・・・
マイク:どうも ありがとう ございました。
マイク:しつれいします。
おばさん:あら?
おばさん:・・・いえ、 きをつけて・・・
マイク:・・・・・・
あゆみ:おかえりなさい。 まいく くん。
あゆみ:なにか わかったの?
マイク:・・・・・・
- 推理する
マイク:セイサンはんのうが
マイク:じろうの したいからでたものの
マイク:しいんには むすびつかない・・・
マイク:ユリは すでに しんでいた・・・
マイク:そのこどもは ゆくえふめいで てがかりは
マイク:ひだりかたの やけどのあとだけ・・・
マイク:どうやって ちょうさを すれば
マイク:いいんだ!
あゆみ:ばかっ! まいく くんの よわむし!
マイク:・・・・・・
あゆみ:こんなときこそ がんばらなくっちゃ。
あゆみ:ねっ!
マイク:ごめん、 しんぱいかけて・・・
マイク:がんばるよ!
あゆみ:やったあ!!
- 思い出す
マイク:あっ! しまった。
マイク:くまだせんせいと やくそく してたんだ。
マイク:いまから いってくるよ。
あゆみ:きをつけてね!
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