- 2章
つきひはながれ、どんべと
ひかりは八さいになりました。
あさです。きょうもながくしむらに
あさがきました。
- 開ける 扉
ながいあいだどんべと、
ひかりのせわをしてくれていた
おつうさんがかえるといっています。
おつう「おじいさんおばあさん、ありが
とうございました。わたしがおった
たんものをおいていきます。
どんべ、ひかり、わたしは
ときがきたのでかえります。
おじいさんと おばあさんのいうことを
よくきくんですよ」
おつうさんは、いってしまいました。
あとにはとてもきれいなたんものが
ありました。
- 話す お爺さん
お爺さん「おお!それじゃ、きょうは
どんべとひかりにおつかい
に いってもらおう。
となりむらのいったいさんのおみせまで
いって てがみとたんものをわたして
てがみのしなをもらってきてくれんか」
といってたんものとてがみを
どんべにわたしました。
- 移動 外
お婆さん「ふたりともまちなさい
おむすびをもっていくがよい」
おばあさんはおむすびをひかりに
わたしました。
ふたりはげんきにとなりむらへむかい
ました。
となりむらへのいっぽんみちです。
- 移動 北
だれかいますよ。
どんべ「だれだ」
女「わたしはゆきおんなよ。
だ〜れもここをとおさないよ!へん!」
- 移動 南
となりむらへのいっぽんみちです。
- 見る 道
よくみるとみちのわきにちいさなあなが
あります。
- 見る 穴
とてもふかそうです。
- 見る 穴
みみをすますとなにかきこえます。
「きゃぴ、きゃぴ・・・・・・・・」
- 人替える
- 使う おむすび
くいしんぼですね。しかたない、たべ
ましょうか・・・・・・・・おっと!てがすべって
おむすびは ちいさなあなに
おちてしまいました。
「おむすびころりん、すってんて〜ん」
へんなうたがきこえたかとおもうと
あなから ねずみがかおをだしました。
- 話す ねずみ
ひかり「こんにちわねずみさん」
ねずみ「は〜い!おむすびおいしくって
あたしはっぴ〜・・・・ところでゆきおんなの
おせちにてこずっちゃってるみたいね。
これがあたしたちもなんだよね〜」
ひかり「そうなの、いいちえない
「かしら」
ねずみ「おっけ〜まかしてえ・・・・・・・・おねえ
ちゃんきょうりょくしちゃうわ」
そういって ねずみは、かがみをだして
きました。
- 人替える
- 取る 鏡
どんべ「おれ、やる!」
かがみをとりました。
- 移動 北
ゆきおんながたっています。
- 見る 空
くものきれまからおひさまがかおを
だしています。
- 使う 鏡
かがみをとりだすと ぐうぜんおひさま
のひかりがゆきおんなのかおにあたり
ました。
雪女「ぎゃ〜っ!か、かがみを
「しまえ〜っ!」
どんべ「おもしろ〜い」
- 使う 鏡
雪女「お、なんていいおんなだ」
おせちはかがみにうつったじぶんに
みとれています。
雪女「これよこせ」
かがみをひったくってよろこんで
かえっていきました。
- 移動 北
となりむらがみえました。
- 見る
ちいさなむらです。
どんべ「みせ、みせ」
ひかり「あ、あそこにあった
「ほら、おてらのよこ」
- 移動 店
いったい「お、ながくしむらの
どんべと、ひかりや
ないか。ようきたのう」
ひかり「こんにちわ、おつかいに
「きたの・・・・・・・・」
いったい「もうてつだいができるんか
えらいなあ」
- 渡す 届け物
どんべ「これやる」
ひかり「おじいさんからです」
いったい「おおっ!りっぱなたんもの
じゃ」
そしててがみをあけました。
- 話す いったい
いったい「すまんけどおじいさんの
ちゅうもんのしながいま あらへんから
あとでかならずとどけるゆうといて
くれへんか」
- 移動 家
ことづけをうけたふたりは いえに
かえりました。
いえにつくとひがとっぷりと
くれていました。
- 人替える
- 話す お爺さん
ひかり「とちゅうでゆきおんなに
「あったの」
お爺さん「ええっ?ぶじでよかった」
- 話す お爺さん
ひかり「おじいさんのたのんだ
「ものがおみせになかったの。あとで
「いったいさんがとどけてくれるわ」
お爺さん「そうかいそうかい、ごく
ろうだったね」
「まいどお〜!」
お爺さん「おお、そういっとるうちに
いったいさんがきたようじゃ」
いったい「おおきにい」
お爺さん「やあ、いったいさん。
わざわざすまんかったのう」
いったい「おやすいごようでおます」
お爺さん「けいきはどうだい?」
いったい「りゅうのせいでさっぱり
ですわ」
お爺さん「りゅう?」
いったい「あれ?しりまへんか?
みやこにりゅうがでてきましてなあ
にんげんをおににしてますのや。
そのおにがまたあばれもんで・・・・・・・・どうも
だれかをさがしとるようなんやけど・・・・・・・・
まちをこわしたり、ひとのたましいを
すいとっておにをふやしたり
たいへんなさわぎになってます。
きをつけておくれやす。
こっちにもむかってきてるみたいでっせ
うわさではここからもそうとおくない
びょうぶいわにも とりでをつくっとる
と、いうことですさかい」
お爺さん「それはこまったのう・・・・・・・・」
いったい「ほな、しなものはここへ
おいときまっさ。おおきにい」
お爺さん「ごくろうじゃった」
いったいさんはかえっていきました。
- 人替える
- 話す お爺さん
どんべ「りゅうをやっつける!」
お爺さん「りゅうというのはとっても
おおきいんじゃぞ。
それにおそろしいじゅつでひとをおそう
んじゃ」
- 話す お爺さん
どんべ「みやこ?」
お爺さん「ず〜っとにしのほうじゃ
たくさんひとがすんどるのじゃ」
どんべ「ふ〜ん・・・・・・・・ねむ・・・・・・・・」
お爺さん「きょうはつかれたじゃろ
もうおやすみ」
まよなかです。
・・・・・・・・・・・・・・・・ぐうぐう・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・ぐうぐう・・・・・・・・・・・・・・・・
いちどはふとんにはいったのですが
むなさわぎがしてねむれません。
ふたりともおきてきました。
- 見る 道具箱
おじいさんがしまいわすれた
どうぐばこです。
- 開ける 道具箱
それっ、あけてみました。ややっ!
おわんとたけづつがでてきましたよ。
- 見る おわん or 竹筒
金太郎「はろ〜ぐっどいぶにんぐ」
ひかり「きゃ〜っ!どろぼう!」
ふたりでみていると きんたろうが
あがりこんできました。
- 話す 金太郎
そのたけづつとおわんから きみたちが
うまれたんだよときんたろうは
いいました。
ひかり「うっそ〜!わたしたちは
「ここのこどもじゃないというの?」
金太郎「いえ〜す」
たしかめたければかわかみへいってみろ
といってます。
- 移動 外
ふたりは かわかみにむかいます。
おもてはまっくらです。ひたひた・・・・・・・・。
ふたりのあしおとだけがやみにすい
こまれていきます。
まっくらです。
- 移動 北
あっ!たきがありました。かがやいて
います。
- 見る 岩
なんとかのぼれそうですがさすがに
ひかりにはむりでしょう。
- 移動 登る
どんべ「よいしょ!」
がけをのぼると たけやぶへでました。
- 移動 北
たけやぶです。
- 見る 竹
なにかで きったようなきりかぶが
いっぽんあります。そばにたけが
ころがっています。
- 取る 落ちてる竹
とりました。
どんべ「へんなの」
- 移動 南
たけやぶです。
- 移動 降りる
たきへでました。
- 移動 南
まっくらです。
- 人替える
- 見る 川
つきかげが ゆらめいています。
- 見る 地面
たくさん いしがころがっています。
- 見る 空
ほしひとつないやみよです。
- 取る 石
とりました。ただのいしですよ。
- 話す どんべ
ひかり「そらにはつきなんか
「でてないじゃない」
どんべ「かわにつきある」
- 使う 石
ひかり「えいっ!」
つきかげにいしをなげてみました。
「こつん!」
はねかえりました。
ひかり「えっ?」
- 人替える
- 見る 月影
つきかげだとおもっていたのは なんと
おさらでした。
- 使う 落ちてた竹
どんべ「それっ!とった〜っ!」
どんべは、たけをつかって
さらをたぐりよせました。
かわにおとした たけは、みずに
しずんでいきました。
どんべ「・・・・・・・・???」
- 移動 北
たきへでました。
- 移動 登る
たけやぶです。
- 見る 竹やぶ
ふつうのたけやぶです。
どんべ「ん?なにかきこえる」
- 見る 竹やぶ
「しくしく・・・・・・・・しくしく」
なきごえがきこえます。
どんべ「う・・・・こ、こわくない!」
たけのもとにだれかいますよ。
- 見る 誰か
ありゃ〜、かっぱですよ。
- 話す 河童
どんべ「どうした?」
河童「うっ・・・・・・・・うっ・・・・だいじなおさら
「をなくしてしまったんです。
「たきがひかったらみずをとめろといわれ
「ているのに・・・・・・・・ちからがでない」
- 渡す お皿
どんべ「これやる」
河童「きゃ〜っ!きゃ〜っ!こ、これ
「これですよ!これ!わたしのおさら!
「なんとおれいをもうしてよいのやら・・・・・・・・
「じゃ、わたしはみずをとめないといけ
「ないので これでしつれいします」
あっさりしたかっぱです。
- 移動 降りる
たきへでました。
- 移動 滝の中
これは なんだ!
- 人替える
- 見る 洞窟
そんなにひろくありません。しょうめん
におなべのおばけみたいなものが
あります。
- 見る お化け鍋
かたいものでできてます。なにかかいて
あります。
- 見る お化け鍋
ひかりはこえをだしてよみました
りゅうのみやこにて いまわしき
あんこくのけしんよみがえる。
わたしはこのちにふっかつし
あやまちをただすものなり
だれかのでんごんのようですね・・・・・・・・
ひかりのこえがどうくつにひびき
ます。あっ!にぶいおととともにおなべ
のいちぶがひらきました。
- 取る 首飾り or 腕輪
とろうとしてうでをのばすと、とつぜん
どんべのうでにうでわが、
ひかりのくびにくびかざりが
とんできました。
ひかり「なにこれ!はずれない」
どんべ「ん、」
- 移動
じぶんたちがみたものをつたえたくて
いそいでふたりはいえにかえったの
ですが・・・・・・・・。
ひかり「た、たいへん!」
どんべ「ん?」
おじいさんとおばあさんがおににかこ
まれています。
- 戦う
ふたりが たすけにいこうとおもった
とき、きんたろうがまえにたちはだかり
ました。
金太郎「すと〜っぷ!」
きんたろうは はなしました。
たましいをすいとられたにんげんは
おにになってしまう。しかしたましいが
もどればにんげんにかえれるのだ。
いまとびこんではかちめがない。
ほんとうに おじいさんとおばあさんを
たすけたいなら びょうぶいわのおにの
とりでをこわしどうたくをうばうんだ。
とおしえてくれました。
おじいさんとおばあさんがどうたくに
すいこまれていきます。
ふたりだけのさびしいよるです。
- 見る 窓
そとはまっくらです。でもまどのそと
からへんなおとがきこえます。
- 見る 窓
なんのおとでしょう。ややっ!
おじぞうさまがいえのまえから
かえっていきます
おじぞうさまはいえのまえにきびだんご
と こばんをおいていってくれました。
どんべはきびだんごとこばんを
とりました。
ひかり「そうね、いつまでも
「かなしんでいてもしかたがないね・・・・・・・・」
どんべ「ん、」
ひかり「おじいさんと
「おばあさんをたすけにいかなきゃ」
どんべ「いくぞ」
ふたりは、よあけをまって
びょうぶいわへ いくことにしました。
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