殺意の階層 パワーソフト連続殺人事件 会話集
会話集
10月1日】 【10月2日】 【10月3日】 【10月4日】 【10月5日】 【10月6日


10月6日

  1. 10月6日


    中村:きみのことばに したがって、とみ
    中村:のしゃちょうを たいほしたが、
    中村:わしには どうしても かれが
    中村:はんにんだと おもえんのだ。
    中村:とにかく、せつめいしてくれ、まず
    中村:もろおを ころした どうきは?

  2. 口封じ

    樫畠:くちふうじです。

    中村:では、いしばしをころした
    中村:どうきは なんなのだ

  3. 復讐

    樫畠:ふくしゅうです。

    中村:それでは もりたをころした
    中村:どうきは?

  4. 口封じ

    樫畠:くちふうじです。

    中村:なにっ、もろおが ころされたりゆ
    中村:うが くちふうじと いうことは、
    中村:もろおは いしばしのあとに ころ
    中村:されたのか?

    樫畠:そうです。いしばしくんは じぶん
    樫畠:のへやで ころされたのでしょう。
    樫畠:それを となりのへやの もろおく
    樫畠:んがみつけてしまった。
    樫畠:もろおくんは たにんのことには
    樫畠:こだわらない ひとでしたからね。
    樫畠:すぐ さわぐことはなかったが、い
    樫畠:つなにをいうかわからなかった。
    樫畠:そこで とみのさんは いしばしく
    樫畠:んを かれのくるまにはこび、
    樫畠:すぐ もろおくんのへやにいって
    樫畠:すいみんやくいりの おちゃ か
    樫畠:なにかをのませたんです。
    樫畠:そののち、もろおくんをころした。
    樫畠:これは よていしてないこと だっ
    樫畠:たけれど、とみのさんは それを
    樫畠:りようしようとしたんです。
    樫畠:いしばしくんのしたいをかくせば、
    樫畠:かれが もろおくんを ころして
    樫畠:とうぼうしたようにみえる、そう
    樫畠:かんがえたのですね。
    樫畠:もりたくんは、れいの
    樫畠:”はんにんをしっている”といった
    樫畠:ことが いのちとりになりました。
    樫畠:とみのさんは、もりたくんに しょ
    樫畠:うこをつかまれたと おもいこんだ
    樫畠:んです。そして、くちをふさぐため
    樫畠:に かれに しんでもらった。

    中村:まて!もろおが しんだとき、とみ
    中村:のしゃちょうは かいぎしつにいた
    中村:んだぞ!かれには アリバイがある
    中村:じゃないか!

    樫畠:そう、とみのさんは ここに
    樫畠:トリックをしかけた。
    樫畠:はんにんに したてた いしばしく
    樫畠:んの したいがみつかっても、じぶ
    樫畠:んに うたがいが かからないよう
    樫畠:にしたんです。
    樫畠:そのほうほうは

  5. 自動殺人装置を使用

    樫畠:じどうそうち、つまり いっしゅの
    樫畠:タイマーをしかけたんですよ。

    中村:うむ、そうかんがえれば うまく
    中村:いくが、それを どうやったのかね
    中村:?

    樫畠:とみのさんが さいくをしたものは
    樫畠:3つあって

  6. 「ビデオデッキ」 「ビデオの棚」 「電源コード」

    樫畠:ビデオデッキと
    樫畠:ビデオのたなと
    樫畠:でんげんコードを
    樫畠:つかったんです。

    中村:ふむ、それで?

    樫畠:ビデオは すべてろくがタイマーを
    樫畠:8じにあわせます。
    樫畠:それぞれのビデオデッキの でん
    樫畠:げんコードは とちゅうにヒューズ
    樫畠:を はさんだものにかえます。

    中村:あのヒューズはそれだったのか・・・!

    樫畠:ビデオのたなは、かべに とめられ
    樫畠:ている かなぐを ヒューズでこて
    樫畠:いして、ねじをはずします。かなり
    樫畠:ふあんていですけどね。
    樫畠:さて、8じに6だいの ビデオデッ
    樫畠:キがいっせいにうごきだし、ヒュー
    樫畠:ズに おおきなでんりゅうが なが
    樫畠:れます。
    樫畠:ヒューズはとけて、きょうきとなっ
    樫畠:たデッキは したでねている かわ
    樫畠:いそうな もろおくんのうえに お
    樫畠:ちるわけです。
    樫畠:そして、じょししゃいんたちのしょ
    樫畠:うげんによれば、とみのさんには
    樫畠:それくらいのことをするじかんは
    樫畠:あったはずです。

    中村:なるほど・・・しかし、ほかのさつじん
    中村:については どうなんだ?

    樫畠:はい、とみのさんは いしばしくん
    樫畠:のときも もりたくんのときにも
    樫畠:しょうこを のこしているんです。

    中村:ほう、どんな?

    樫畠:いしばしくんのときは、

  7. 背丈

    樫畠:せたけです。

    中村:どういうことだね?

    樫畠:くるまのシートが ずいぶんまえに
    樫畠:だされていましたね。
    樫畠:あしのみじかい、したがって せの
    樫畠:ひくい にんげんがうんてんしてい
    樫畠:たことになります。

    中村:なるほど・・・で、もりたのほうは?

    樫畠:もりたくんのときのしょうこは・・・

  8. 利き腕

    樫畠:ききうでです。

    中村:どういうことだね?

    樫畠:はんにんは もりたくんをしめころ
    樫畠:したあとで ロープにつるしていま
    樫畠:す。おんなのひとには むりでしょ
    樫畠:う。

    中村:そうだな・・・。

    樫畠:”ロープのまきかたに ひっかかる
    樫畠:ところがある”
    樫畠:と おっしゃっていましたね。
    樫畠:あのロープのまきかたは ひだりき
    樫畠:きのひとの ものなんですよ。
    樫畠:しゃちょうしつの つくえのうえを
    樫畠:おもいだしてください。スタンドが
    樫畠:つくえの みぎがわに おいてあり
    樫畠:ましたね。
    樫畠:みぎききのひとなら、スタンドは
    樫畠:かならずひだりがわにおくんです。
    樫畠:てもとが くらくならないように、
    樫畠:ね。
    樫畠:ほかの だんししゃいんの へやは
    樫畠:みな つくえのみぎがわに ひろい
    樫畠:スペースがありましたね。
    樫畠:ひだりききなのは しゃちょうだけ
    樫畠:なんです。

    中村:なるほど・・・しかし、とみのは なぜ
    中村:いしばしに それほどの うらみを
    中村:もっていたんだ?

    樫畠:みさこさんと、さよこさんの こと
    樫畠:ですよ。とみのさんは、ちちおやと
    樫畠:して いしばしくんを ゆるせなか
    樫畠:ったんです。
    樫畠:そして、さらにふたつのさつじんを
    樫畠:おかしたのも、みさこさんのために
    樫畠:じけんのはっかくを おそれたから
    樫畠:なんです・・・

    富野:かしはたさんが こんなにするどい
    富野:かたとはね。わたしは、にしかわく
    富野:んをころしたのも いしばしだと
    富野:おもってたのですが・・・
    富野:さよこは・・・2ねんまえ、なにか お
    富野:もいつめたようになって・・・なにもい
    富野:わずに じぶんひとりで なやんで
    富野:しまって・・・
    富野:こいのなやみだ、とは きがついて
    富野:いたんです。けれど、あいてがだれ
    富野:なのかはいわずに、なやみつづけて
    富野:・・・いってしまった・・・
    富野:かしはたさんが さよこのへやから
    富野:あの おとこの・・・いしばしのイニシ
    富野:ャルがはいったブローチをみつけた
    富野:とき、
    富野:わたしは はっとしたんです。
    富野:さよこを し に おいこみ、もり
    富野:たくんから けいこくんをうばい
    富野:りかくんまでちょっかいをだし・・・
    富野:そして、みさこにまで・・・
    富野:わたしは、ただ さよこに あやま
    富野:ってくれ、みさこから てをひいて
    富野:くれ、と たのんだだけでした。
    富野:けれど、あいつは・・・
    富野:さよこのことにも しらをきり、み
    富野:さこをくどくのも やめない、と・・・
    富野:それで おちるなら おんなのほう
    富野:が わるいんだ、と せせらわらっ
    富野:て・・・
    富野:・・・きがついたら、あいつを ころし
    富野:ていました。まずい、とおもいまし
    富野:た。
    富野:とにかく したいをかくそうとした
    富野:ところを もろおくんにみられて・・・
    富野:もろおくんは なにが おきたのか
    富野:は はっきりわからなかったと お
    富野:もいます。それだからこそ、いつ
    富野:なにをいうか わからない・・・
    富野:みさこのかおが うかびました。あ
    富野:のこを さつじんしゃのむすめには
    富野:したくない、とのかんがえで、あた
    富野:まのなかが いっぱいになって・・・
    富野:いそいで したいをかくすと、すぐ
    富野:に さとう と すいみんやくを
    富野:たっぷりいれた おちゃを
    富野:さしいれといって もろおくんに
    富野:のませました。
    富野:もろおくんをころしたやりかたは、
    富野:いしばしが じょうだんまじりに
    富野:いっていたものです。
    富野:いしばしに もろおくんをころした
    富野:はんにんに なってもらう つもり
    富野:でした。
    富野:うまくいくか ふあんでした。うま
    富野:くいったように みえたんですが、
    富野:まさか いしばしのくるまが あん
    富野:なに はやく みつかるとは・・・
    富野:もうひとつのごさんは、もりたくん
    富野:のことでした。いまかんがえてみれ
    富野:ば かれが なにかしっていたわけ
    富野:はないのですが、あのことばが・・・
    富野:あのばん かれのへやにいってみる
    富野:と かれはきぜつしていました・・・
    富野:じゅんじとの けんかが りゆうと
    富野:は しりませんでしたが。
    富野:うわごとに、
    富野:”はんにんは きさまダ・・・”と・・・。
    富野:おもわず くびをしめていました・・・
    富野:すべて、かしはたさんのおっしゃる
    富野:とおりです。わかいひとたちの い
    富野:のちをうばってしまい、いまは ふ
    富野:かく こうかいしています・・・
    富野:しかし、けいさつのかたのまえです
    富野:が、いしばしを ほうむったことだ
    富野:けは くやんでいません。
    富野:みさこに、すまなかった、と つた
    富野:えてください。あとは、さばきを
    富野:まつのみです。


    中村:ながい よるが あけたな・・・
    中村:かしはたくん、きみは これから
    中村:どこへいくのかね?

  9. パワーソフト

    樫畠:ぼくの こじんてきなじじょう、で
    樫畠:ね。パワーソフトにいってきます。

    中村:え?・・・
    中村:あそこには もう はなえくんと
    中村:みさこくんしか・・・
    中村:ああ、そうかそうか。
    中村:うーん、むずかしいかもしれんが、
    中村:まあ がんばってこい!

    樫畠:いやだなあ けいぶ、そんなんじゃ
    樫畠:ないですよ。

    樫畠:ぼくには、まだすることがある。
    樫畠:それは みさこさん・・・

  10. 問いただす

    樫畠:みさこさんを
    樫畠:といただすことだ!
    樫畠:といただす・・・?そう、といただすん
    樫畠:だ。みさこさんには、なにかひっか
    樫畠:かることがある。それをたしかめな
    樫畠:ければ・・・
    樫畠:ひっかかることは2つ、

  11. 「黒いディスク」 「オルゴール」

    樫畠:ひっかかるのは
    樫畠:くろいディスクと
    樫畠:オルゴールだ!
    樫畠:くろいディスク と オルゴール・・・
    樫畠:そうだ!それがおかしいんだ!!
    樫畠:くろいディスクは にしかわの
    樫畠:かいはつようのもの、
    樫畠:そのなかに はいっていた、たぶん
    樫畠:かれにとって きわめてだいじな
    樫畠:きょく・・・
    樫畠:みさこさんが
    樫畠:”いしばしから もらった”と
    樫畠:いっていた オルゴールのきょく・・・
    樫畠:だれも きいたことがない、と
    樫畠:いっていた・・・
    樫畠:それが なぜいっしょなんだ?
    樫畠:それに まつおかは いっていた。
    樫畠:”あのオルゴールは そうとうの
    樫畠:ちしきと ぎじゅつがなければ
    樫畠:つくれない”と・・・
    樫畠:つまり、いしばしには むりだ!
    樫畠:オルゴールは、にしかわがつくった
    樫畠:ものにちがいない。なぜ みさこさ
    樫畠:んは うそをついたんだ?


    花枝:あら、たんていさん、なんのよう?
    花枝:あたしは このかいしゃの ざんむ
    花枝:せいりをしているんだけど・・・たいくつ
    花枝:で しょうがないのよ。
    花枝:ちょうど おちゃでもいれようかと
    花枝:おもっていたところなのよ。ちょっ
    花枝:と まっててね。

    樫畠:いえ、どうぞ おかまいなく。

    花枝:あら、おちゃがしが なんにもない
    花枝:わね。かってくるから、るすばん
    花枝:しててくれない?よろしくねー。

  12. 見る 調べる 郵便受け

    樫畠:ゆうびんうけに、はたがたっている
    樫畠:ぞ。なかには、はがきがいっつう
    樫畠:はいっている。

  13. 見る 調べる 葉書

    樫畠:あっ、これは・・・さよこさんあてじゃ
    樫畠:ないか!さしだしにんは・・・
    樫畠:”いさか こういちろう”・・・

  14. 見る 調べる 葉書

    樫畠:ないようは・・・

    ”さよこ、げんきかい。アメリカか
    ら かえってきたよ。2ねんはん
    まえには かなしませてしまった
    ね。
    つまとは はんとしまえに りこ
    んした。もし きみがゆるしてく
    れるなら、また あいたい・・・”

    樫畠:このおとこは さよこさんのこいび
    樫畠:とだったらしい・・・しかし、それは
    樫畠:いしばしくんではなかったのか?
    樫畠:”いさか こういちろう”の イニ
    樫畠:シャルは・・・K.I だ!
    樫畠:さよこさんとわかれたのも 2ねん
    樫畠:はんまえ・・・。ブローチのおくりぬし
    樫畠:は かれだ!
    樫畠:ブローチ、オルゴール・・・みさこさん
    樫畠:が 2つのプレゼントの おくりぬ
    樫畠:しを いつわったのは

  15. 社長を罠にかける

    樫畠:しゃちょうは”さよこのこいびと”
    樫畠:に ふくしゅうしんをもっていた。
    樫畠:みさこさんは それがいしばしくん
    樫畠:であると しんじこませた。
    樫畠:さらに、にしかわが おくった オ
    樫畠:ルゴールを いしばしくんからの
    樫畠:ものといつわり、
    樫畠:とみのしゃちょうの ふくしゅうし
    樫畠:んを ばくはつさせたんだ。
    樫畠:しかし、なぜ かのじょは ちちお
    樫畠:やをおとしいれるような さくりゃ
    樫畠:くを めぐらしたんだろう?
    樫畠:そうか、かのじょはブティックを
    樫畠:ひらきたいと いっていたな。しか
    樫畠:し しゃちょうは それに はんた
    樫畠:いしていた・・・
    樫畠:しゃちょうが さつじんをおかせば
    樫畠:かいしゃは ほうかいするし、
    樫畠:かいしゃのざいさんは かのじょが
    樫畠:しょぶんできる・・・
    樫畠:しかし、じつのむすめが ちちおや
    樫畠:を おとしいれるようなことを す
    樫畠:るだろうか!?
    樫畠:そうだ、けつえきがただ!たしか・・・
    樫畠:しゃちょうの けつえきがたは・・・

  16. O型

    樫畠:しゃちょうのつま・・・たみこ、という
    樫畠:ひとの けつえきがたは・・・

  17. AB型

    樫畠:みさこさんの けつえきがたは・・・

  18. AB型

    樫畠:・・・ABがただと Oがたの りょうし
    樫畠:んからは、ABがたの こどもは
    樫畠:うまれない。
    樫畠:みさこさんは、しゃちょうの じつ
    樫畠:の むすめでは なかったんだ・・・

    美沙子:あら、かしはたさん・・・このたびは
    美沙子:どうも・・・

    樫畠:みさこさん・・・


    ーーくちにしようとした おもいは
    ことばにならず、やっと くち
    からでたことばは これだけで
    あったーー


    樫畠:みさこさん・・・
    樫畠:にちようびに、じょうがさきまで
    樫畠:つきあっていただけますか?

    美沙子:まあ、おさそいですか・・・?
    美沙子:でも、こんなときですから・・・

    樫畠:いや、ぜひ おねがいします!

    美沙子:それほどおっしゃるのなら・・・
    美沙子:では、きょうは ようじがあります
    美沙子:ので・・・

    花枝:いやー、おそくなっちゃったわね。

    樫畠:いや、いいんですよ。それより、
    樫畠:ここのしょるい くわしく みせて
    樫畠:いただけませんか?

    花枝:ほんとは、いけないんだけどね。
    花枝:あんただから、いいわよ。

    樫畠:ありがとう、おばさん!

    花枝:おねえさんよ!

  19. エンディング

    美沙子:かしはたさん・・・、
    美沙子:なんのごようですの?

    樫畠:みさこさん、あなたは おそろしい
    樫畠:ひとですね。

    美沙子:えっ?

    樫畠:ぜんぶわかってしまったんですよ。
    樫畠:・・・あなたのプランが・・・

    美沙子:!・・・そう・・・そうなの・・・
    美沙子:ふふ、みんなわかっちゃったのね。
    美沙子:どうして?

    樫畠:にしかわの しゅうねんですかね。
    樫畠:この オルゴールですよ。ごらんに
    樫畠:なりますか?

    美沙子:ええ、はいけんするわ。
    美沙子:にしかわさん・・・
    美沙子:あのひとも あたまは よかったけ
    美沙子:ど・・・
    美沙子:ばかなひと、ね。

    樫畠:ただひとつ わからないのは、あん
    樫畠:なに あなたをおもってくれた と
    樫畠:みのさんを、
    樫畠:あなたが どうして つめたく
    樫畠:りようできたか、ということです・・・

    美沙子:・・・あのひと、ふどうさんのかいしゃ
    美沙子:に つとめてたわよね。すごい
    美沙子:やりてだったらしいわ。おに、と
    美沙子:あだなされる ほどに、ね。
    美沙子:ある とちばいしゅうで、あのひと
    美沙子:は かなり きたないてを つかっ
    美沙子:たの。
    美沙子:それは せいこうしたんだけど、
    美沙子:とちの もとの もちぬしは・・・
    美沙子:ぜつぼうして、いっかしんじゅうを
    美沙子:はかったの。おさなかった あたし
    美沙子:だけが のこされたのよ。しったの
    美沙子:は こうこうせいのときだった。
    美沙子:さすがにあのひとも それにはこた
    美沙子:えたのね。それで しごとは でき
    美沙子:なくなっちゃって、かいしゃでは
    美沙子:まどぎわに やられちゃった。
    美沙子:それで じゅんじさんの はなしを
    美沙子:きいて、あのかいしゃを つくった
    美沙子:のよ。
    美沙子:でも、おかあさん・・・たみこさんは
    美沙子:しんじゃって・・・
    美沙子:わたしがゆるせなかったのは、わた
    美沙子:しが ひきとられた こどもだって
    美沙子:いうことを、あのひとが いってく
    美沙子:れなかったこと・・・
    美沙子:あやまってもいい、じこべんごでも
    美沙子:いい、なにかしてほしかった・・・それ
    美沙子:さえあれば、わたしは あのひとの
    美沙子:むすめでいられたわ・・・
    美沙子:でもあのひとはなにもしなかった。
    美沙子:それは ぎぜんよ!
    美沙子:だからあたしは、ふくしゅうしてや
    美沙子:ったの!
    美沙子:しかし あなたもすごいひとね。
    美沙子:どう、これから あたしと くまな
    美沙子:い?りようかちがあるひとは、だい
    美沙子:じに するわよ。

    樫畠:こわいんでね。やめときますよ。

    美沙子:そう、それなら・・・

    樫畠:あっ!

    美沙子:やっぱりあなた、だめなたんていだ
    美沙子:わ。わたしが あのオルゴールを
    美沙子:すててしまえば、しょうこは なに
    美沙子:も のこらない!
    美沙子:わたしの かちよ!

    樫畠:・・・ところであなたは、パワーソフト
    樫畠:のけいりを しらべてみましたか?

    美沙子:えっ!?

    樫畠:”イメルダ”のかいはつに けいひ
    樫畠:をかけすぎて、とうさんすんぜん
    樫畠:なんです。あれなしに、さいけんは
    樫畠:ふかのうでしょう。

    美沙子:そ・・・それで?にしかわさんのへやに
    美沙子:は、なにもないの?

    樫畠:ちゃんと ありますよ。かれの
    樫畠:いさく”イメルダのでんせつ”が。
    樫畠:ただし、パスワードつき でね。
    樫畠:それを しらなければ、ないのと
    樫畠:おなじですけどね。

    美沙子:どういうこと?

    樫畠:プログラムはできあがっていますが
    樫畠:パスワードをしらないと やくにた
    樫畠:たないように なっているんです。
    樫畠:だれかが かいしゃの じょうほう
    樫畠:を よそに ながしているのをしっ
    樫畠:ていたからです。
    樫畠:パスワードをしっているのは にし
    樫畠:かわ ほんにんと・・・

    美沙子:だれがしってるの?

    樫畠:・・・にしかわが パスワードを
    樫畠:たくしたひとです。

    美沙子:だから、だれがしってるのよ!?

    樫畠:・・・かれのおもいは けっきょく
    樫畠:むくわれませんでした。
    樫畠:あなたは かれの おくりものを、
    樫畠:よくみることすら しなかったんだ
    樫畠:ものね。
    樫畠:あなたですよ。
    樫畠:にしかわが みのまわりで パスワ
    樫畠:ードをたくせるのは あいをささげ
    樫畠:たあいて・・・あなた・・・それいがいには
    樫畠:いないでしょう?
    樫畠:あなたは じぶんしかあいせない、
    樫畠:そういうひとだ。そのせきにんは、
    樫畠:じぶんでおとりなさい!

    美沙子:・・・?

    樫畠:にしかわは あなたへの プレゼン
    樫畠:トに パスワードをかくしていたん
    樫畠:ですよ。

    美沙子:・・・! あの オルゴール!!
    美沙子:どこかに ひっかかっているかもし
    美沙子:れないわ!

    樫畠:おやめなさい みさこさん!
    樫畠:さくのそとはきけんですよ!

    美沙子:やったわ、ここにひっかかっていた
    美沙子:わ!かしはたさん、やっぱりわたし
    美沙子:のかちね!・・・
    美沙子:あっ、ああー!!


    樫畠:これで・・・、これで ほんとうに
    樫畠:よかったのかい?・・・にしかわ・・・

  20. スタッフロール


    あまり はるお  HAL

    プログラム


    いとう あきよし HW

    デバッグかんきょう


    いのうえ とおる MGP

    さっきょく へんきょく


    いわた さとる  HAL

    プロデュース


    かなざし ひでき    HAL

    へんきょく おんがくデータ


    たけしげ ありまさ   HW

    プロデュース


    たけだ あきひろ    MGP

    げんあん げんさく

    マニュアル


    なか さとし       MGP

    がめん キャラクタ

    げんが げんさく


    なかむら ひろし HW

    かんとく げんさく

    ばめんせってい しんこう


    にしかわ じゅん MGP

    シナリオ げんさく

    マニュアル


    はやし あいいちろう HW

    データへんかん


    まつおか さとし MGP

    プログラム げんさく


    きかく

    ハイパーウエア


    せいさく ちょさく

    HAL LAB.

    ハイパーウエア


    ”けいさつですか?
    じょうがさきで・・・”


□ END □